ITエンジニアの幸せな未来とは:ワークとライフは対立しない

冨田秀継(編集部)
2008-09-01 20:54:02
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 パソナテックは8月30日、東京・秋葉原で「ワークスタイルイノベーション2008 〜エンジニアの楽しい未来を考える〜」と題したカンファレンスを開催した。「エンジニアのキャリア創造カンパニー」を標榜する同社は今年、創業10周年の節目の年を迎えている。

 本カンファレンスには、パソナテックの代表取締役社長 森本宏一氏、ブログソフト「Movable Type」で著名なシックス・アパートの代表取締役 関信浩氏、マーケティング支援企業のネットイヤーグループ代表取締役兼CEO 石黒不二代氏、特徴ある社会貢献活動で知られるアパレルメーカーのパタゴニア日本支社副支社長 辻井隆行氏が登壇。どのパネラーも多彩な経歴の持ち主だ。

 司会は雑誌「オルタナ」編集長の森摂氏。「ワークスタイル」をテーマにディスカッションを始めた。

ワークとライフは対立しない

 「仕事と生活の調和」ともいわれる「ワーク・ライフ・バランス」。森氏は「ワーク」と「ライフ」のバランスだけが重要ではないと指摘する。

シックス・アパート代表取締役 関信浩氏 シックス・アパート代表取締役 関信浩氏

 関氏は、自分がやってみたいことを見つけたときには、難しい方を選択してきたと自身のキャリアを振り返る。事実、シックス・アパートへ参加した際にも、周囲からはブログなど流行らないと言われたそうだ。しかし、ブログを「使ってもらいたい」という情熱が、今日まで関氏を支えてきたという。

 つまり、ワークとライフを対立軸にするのではなく、ワークの充実はライフの充実にも繋がるのではないかというのだ。

 森本氏は、ほとんど会社に住み込むかたちで仕事に打ち込んでいた自身の20代を紹介し、「体力的にはキツかったが仕事に没頭している」という充実感があったと語る。ワークとライフのバランスは「日々の達成感が継続して続くのが一番幸せ」だという。「子どもと目を合わせて『この飯うまいねー』といえるのも幸せ。社員が喜んでいる顔をみてると『たまんねーなー』と思う」。

 「上場したとき(のパーティーで)、樽を割って、抱き合って、酒をかけあって……笑顔の数だけ幸せだな、と」(森本氏)

ネットイヤーグループ代表取締役兼CEO 石黒不二代氏 ネットイヤーグループ代表取締役兼CEO 石黒不二代氏

 石黒氏も「ライフが充実していないとなかなか仕事もうまくいかなかった」という。また、同氏は「私は仕事も子育てもしたかった」という思いが出発点だったそうだ。個々人がバランスを取ろうとするのは当然だが、しかしそれができないのであれば「場所を変えたらいい」ともいう。

 子育てのために、あるいは資格・試験の勉強のために早く帰宅したくとも、同僚が遅くまで残っていて帰りにくい――そんな声をよく耳にする。

 こうした状況を変えるために自分が社内のバランスを変えるような原動力になるのも選択肢の一つではあるが、「無理はしないで」と語っている。

「どこで働くか」ではなく、「どこに住むか」

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