
JavaScript+Java:Rhinoの導入と基本的な利用法
白石俊平(あゆた)
2008-02-08 16:00:00
JVM上で動作するスクリプト言語に関する当連載は、今回が本格的な第一回目です。前回はイントロダクションとして、スクリプト言語がJVM上で動作することの意義を解説しました。
今回からはいよいよ、Rhino、JavaFX、Groovy、JRuby、Jythonと言った各言語環境について、なるべく一貫した形での解説を行っていきたいと思います。まず最初に取り上げるのは、JVM上で動作するJavaScriptインタプリタであるRhinoです。
Rhinoとは
Rhinoとは、FirefoxやThunderbirdなどで有名なMozillaプロジェクトによってメンテナンスが行われている、Javaで書かれたJavaScriptインタプリタです。2007/8/20にリリースされたRhino 1.6 R7が最新バージョンで、JavaScript1.6やE4X(※1)の機能を実現しています。
Java SE 6にも標準で搭載(※2)されていますので、同バージョンのJDKをお持ちの方は、追加で導入せずとも利用できます。
- ※1 E4X:ECMAScript for XML。ECMAScript (JavaScript) のソースコードに、XMLをシームレスに統合するための仕様
- ※2 JDK 1.6.0_04に含まれているRhinoのバージョンは、Rhino 1.6 R4です。最新版とは少し動作が異なる部分があります。
ダウンロードとインストール
こちらのページがRhinoプロジェクトのトップページになっていますので、最新バージョンのアーカイブ(zip形式)をダウンロードします。
ダウンロードが完了したらzipファイルを展開し、そのトップディレクトリ(以降、RHINO_HOMEと表記します)に置いてある「js.jar」と言うJarファイルにクラスパスを通せばOKです。
Windows環境でのクラスパスの通し方
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力します。
set CLASSPATH=RHINO_HOME/js.jar
UNIX環境でのクラスパスの通し方
シェル上で、CLASSPATH環境変数にJarファイルを指定します(この例はBASHを前提としています)。
export CLASSPATH=RHINO_HOME/js.jar
では、早速Rhinoを試していきましょう。
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