「Java EE 7」の本格導入に向け、今は新機能への理解を深める時

森英幸
2013-07-25 17:45:00
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 日本オラクルは7月19日、プレス向けにJava最新技術と開発者支援、教育活動に関する説明会を開催した。「Java EE 7」の正式リリースから1カ月あまりが経過した今、開発者はJava EE 7への移行に向けてどのような準備を進めていけばよいのだろうか。

日本語ドキュメントの整備がJava SE 7への移行を促す

 日本オラクル Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 シニアマネジャーの伊藤敬氏は、2013年前半のJavaの動向を振り返り、日本での重要なトピックとして「“Java Day Tokyo 2013”の開催」「Java SE 7日本語ドキュメントの提供開始」「Java EE 7発表」の3つを紹介。このうち、日本語ドキュメントの提供は多くのJava開発者から待ち望まれていたものだ。


日本オラクル Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 シニアマネジャー 伊藤敬氏

日本Javaユーザーグループ 会長 鈴木雄介氏

 この日本語ドキュメントの提供が影響してか、伊藤氏によると、国内におけるJava SE 6からJava SE 7への移行が急速に進んでいるという。2011年7月のJava SE 7のリリースから日本語ドキュメントの整備に2年弱もかかってしまったわけだが、この年末にリリースが予定されているJava SE 8に関しては、より短いタイムラグで日本語ドキュメントが提供されることを期待したい。

ユーザーサイドからJavaの普及、発展に寄与することがJJUGのミッション

 日本Javaユーザーグループ(JJUG) 会長の鈴木雄介氏からは、JJUGの活動内容とJavaにおけるコミュニティの役割について説明がなされた。

 鈴木氏はJJUGが掲げる3つのミッションとして「Javaのオープンさを維持する」「ユーザーが選択肢を持つ」「そもそもJavaに閉じない」を紹介した上でJavaのオープンさを保つためには、JJUGのようなコミュニティがJavaの開発に積極的に参加することが不可欠だと主張する。

 「そもそもシステムはJavaだけでは完成しません。.NETと連携したり、クラウド上で動かしたり、クラウドサービスやさまざまなモバイルデバイスと連携したり。Java自体にしても、AndroidのJavaや(関数型言語の)ScalaのようなJVMで動くほかの言語があり、Springのような非標準のフレームワークもある。こうした標準以外の選択肢が豊富にあることもJavaの魅力であり、ユーザーが選択できることに意味がある。標準Javaを推進するオラクルとは立ち位置が異なるかもしれないが、Javaの普及や発展といった大きな方向性は同じ。JJUGとしては、オラクルとの絶妙な距離感を保つことがお互いに良い緊張感を生み、結果としてJavaの未来に対して意味ある活動ができると考えています」(鈴木氏)

 こうした考えから、JJUGが主催する年2回のクロスコミュニティカンファレンスや月例のナイトセミナーなどでは、Javaの周辺技術も積極的に取り上げているそうだ。

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