「Java Day Tokyo 2013」--エンタープライズから組み込みまでその進化を実感

森英幸
2013-05-20 17:06:00
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 東京・秋葉原で日本オラクル主催の開発者向けカンファレンス「Java Day Tokyo 2013」が開催された。ここでは、その基調講演の模様をレポートする。Javaの開発をリードする4人のキーパーソンが相次いで登壇し、今回のカンファレンステーマである「Make the Future Java」(Javaで未来を創ろう)に沿って、Javaの進化が生み出す未来の姿が鮮やかに示された。

Javaの一大イベントに開発者が殺到

 Javaのイベントというと、サンフランシスコを中心に世界各地で開催される「JavaOne」が有名だが、今回のJava Day Tokyo 2013は、日本オラクルが企画した日本独自のカンファレンスだ。日本独自とはいえ、その内容は充実の一言に尽きる。基調講演を皮切りに4トラックのセッションが並行して催される巨大なイベントとあって、日頃Javaの情報に飢えていた開発者には、この日を待ち遠しく感じていた方もおられるようだ。

 この手のカンファレンスでは、午後の技術セッションのみを聴講する参加者も少なくないが、今回はJavaのメインリードたちがそろって基調講演に登壇するとあって、会場は1600人を超える開発者たちで埋め尽くされた。

Java SE 8のLambda式が並列処理をもっと手軽に


OracleのJavaテクノロジーアンバサダー、Simon Ritter氏

 基調講演の最初の登壇者は、OracleのJavaテクノロジーアンバサダーであるSimon Ritter氏だ。Java SEの現状と今後について紹介した。

 冒頭、Ritter氏は2011年7月にリリースされたJava SE 7について「意義深いリリースだった」と振り返った。なぜなら、Java SE 6以来、ほぼ5年ぶりのメジャーアップデートであり、同時にOracleによるSun Microsystems買収後に初めてリリースされたバージョンだったからだ。

 「当時は、OracleがJavaを進化させ続けるのか注目が集まっていた」(Ritter氏)。Ritter氏は、Java SE 7がリリース後早期に普及したことをグラフで示し、期待と不安の中でリリースされたJava SE 7が広く受け入れられていることをアピールした。

 Ritter氏はまた、Java SE 7でなされたサポートプラットフォームの拡充を挙げ、従来からのWindows、Linux、Solarisに加え、Mac OS X、さらにJava SE EmbeddedでARMプラットフォームをサポートしたことを意義深いものとして紹介した。

 続けてJava SE 8に話題を転じたRitter氏は、その目玉機能であるLambda式について説明を加えた。Lambda式はJavaにクロージャを導入するものだ。一般的にクロージャ(閉包)とは、プログラミング言語で静的スコープを実現するための仕組みだが、JavaにおけるLambda式は、高効率な並列処理を手軽に実現できることに特徴がある。

 そのことをRitter氏は、シリアル処理のコードをLambda式を使って並列処理に書き換える例を挙げて説明した。

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