SMG、診断ツール「ENdoSnipe ver.4.5」を発表--問題点を「見える化」

大川淳
2010-07-02 22:06:03
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 エスエムジーは、システム診断ツールの新版「ENdoSnipe ver.4.5」を2010年7月中旬に出荷する。障害検出やレポート機能を強化するとともに、Linux、Windows、Solarisにも対応する。従来はJavaを基盤としたシステムだけを対象としていた。

 ENdoSnipeは、システムのパフォーマンス状況を監視、障害などを検出して「見える化」する製品で、複数のソフトウェアから構成されている。

 「BottleneckEye」は、運用中のシステムを監視し、アプリケーションの構造をクラス図として示し、CPU、メモリなどの使用量も記録する。システムのボトルネックを発見した場合は、運用管理者に通知する。また、運用中のアプリケーション処理の呼び出し回数や平均処理時間などをリアルタイムに表示する機能もある。

 「ArrowVision」は、システムの処理の流れ、どの処理がどれだけの時間を要したのか、実行スレッドなどをシーケンスダイアグラムで表示、システム全体の動きや性能問題を俯瞰的に捕捉できる。また、すべての処理のメソッド名や発行SQL名、処理開始時間、完了時間、処理時間などを一覧表示することができ、システムのボトルネックを解析する場合などに利用できるという。

 「PerformanceDoctor」は、パフォーマンス低下などのシステム障害を起こす危険性が高い処理とその理由を診断結果として表示する。メモリリーク、データベースのテーブルフルスキャンを引き起こすSQLなどを検出できる。DBMSの実行計画を自動的に取得および解析して、問題点を発見できることも大きな特徴で、 Oracle Database、PostgreSQL、MySQL、SQL Serverに対応している。

 同社シニアテクニカルコンサルタントの山崎政憲氏は、最近のシステム開発の問題点として、短納期化やコスト削減の影響で問題点がなかなか洗い出せないこと、技術者の人手不足などを挙げる。このような状況により、プロジェクトの終盤になって多くの問題が発生し、修正のために開発が振り出しに戻り、かえってプロジェクトが遅延するなどの弊害が出ている。

 山崎氏は「ENdoSnipeは、単にシステム診断ツールということに留まらず、アプリケーションのライフサイクル全般にわたって活用できる」と強調。開発段階では、実装が設計通りに行われているかどうかの確認ができ、試験の段階では、品質保証担当者のシステム品質診断を支援する。また、運用の段階ではシステムの安定的活用に、保守の段階ではソフトのバージョンアップに伴う品質低下の防止などに利用できるという。同社では「ENdoSnipeを用い、機能試験の早い段階で問題点がわかれば、たいへんな事態になる前に解決できる」(山崎氏)としている。

 ENdoSnipeの価格は、初年度の保守料を含め69万円/サーバ。20ライセンス以上を購入する場合に割引となるボリュームライセンスもあり、20~49では1割、50~99では2割、100以上は3割安くなる。

 同社は、システム、パッケージソフトの開発や、Javaシステムで発生した障害を解決するサービス「JaTS」などを手掛けており、ここで蓄積したノウハウをパッケージ化したものが「ENdoSnipe」に発展したという。「ENdoSnipe」は2008年6月に商品化を開始、これまでに累計200ライセンスを販売している。

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