JRuby on Railsでサイト構築したSunから学ぶ

後藤大地(オングス)
2008-01-30 16:54:01
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 2008年1月下旬、Sun Microsystemsが提供しているWebサイトMediacastがリニューアルされた。もともとのサイトはいくつかのServletとフィルタ、そして多くのJSPで構築されていたが、リニューアル後のサイトではJRuby on Railsが採用されている。Ruby on RailsではなくJRuby on Railsを採用したあたりはSunらしいところだ。JRubyは同社にとって、戦略的にも研究開発としても、重要な位置付けのひとつ。

 MediacastをJRuby on Railsでリニューアルする作業を担当したIgor Minar氏は、自身のブログにおいてJRuby on Rails Rewrite of mediacast.sun.com Launchedのタイトルで、JRuby on Railsを採用した理由や開発した所感などをまとめている。

 Ruby on Railsと比べると知名度の低いJRuby on Railsだが、JoRを採用した理由としては、スクラッチから開発するため既存のコードに縛られないこと、自社の技術を評価するコンセプトプルーフとしても取り組むこと、Railsの開発効率を調査したいこと、Javaで動作するフレームワークが望まれること、などがあげられている。

 開発の感想としては、開発効率が高い点が良い点としてあげられ、Cベースで開発されたRuby-gemがプラットフォーム互換性が低いことが悪い点としてあげられている。プロダクト環境としてT2000にSolaris 10、JDK6、SJSAS 9.1u1を使ったようなので、CベースのRuby-gemの互換性がことさら問題だったのだろう。

 懸念点としては実行速度があげられているが、おもったほどの問題ではなかったことが説明されている。特に実行速度の大幅な向上がみこまれるJRuby 1.1の登場で、状況はさらに改善されるだろうということが指摘されている。

 この結果をもってJRuby on Railsが実用レベルであると結論づけるのは時期尚早かもしれない。しかし、すでにサイトを構築する能力を実現していること、JRuby 1.1でさらに実行速度の改善が期待できること、すでに稼働しているサイトがあることなど、実績を上げ始めているのは確か。Ruby on RailsとJRubyの開発が進むことで、JRuby on Railsは発展する。今後の開発にも注目したい。

  • 新着記事
  • 特集
  • ブログ