
ウェブ制作者が仲間と幸せに仕事をする方法:仲間との出会い
仲間と一緒にお仕事すること
仕事としてウェブ制作をする場合、デザインやHTMLコーディングはもちろん、クライアントの要求によってはPHPなどのプログラム制作、Flashでのアニメーション制作が必要になる。このほかにも最近は、JavaScriptによる動的なサイト制作、映像・音楽などの使用、携帯電話への対応、AIRやSilverlightなどの最新技術などなど、さまざまなスキルが必要となる。
大きな制作会社であれば、社内ですべてをまかなうことができるかも知れないが、中小企業やフリーの制作者であれば、とても一人では抱えきれないだろう。そんな時に頼りになるのが同業の仲間達だ。
実際、筆者の周りにも自分一人ですべての仕事をしている人というのは多くない。自分はデザイナで、仲間にHTMLコーディングをお願いしているとか、Flashは他の人に任せているといったケースもよくある。
かくいう筆者の会社、エイチツーオー・スペース(H2O Space)も例外ではなく、プログラマである筆者と、デザイナ1名を除いては、すべて「パートナー」と呼んでいる仲間達と一緒にお仕事をさせていただいている。
ただし、難しいのは仲間と仕事をする時の進め方だ。幸いH2O Spaceでは大きなトラブルもなく、長い付き合いでは7年以上も続いている仲間もいるが、周りを見渡すとうまくいかずに別れてしまったとか、思うように仕事が進まないといった悩みもよく聞く。
そこで、本連載では仲間達と仕事をしていく上で、どうしたらうまく行くようになるのかを、次のようなケース別で考えてみたい。
- 仲間との出会い
- 発注作業
- 進行管理
- チェック
- 納品作業とその後
気をつけるべき点や考え方のほか、仲間と仕事をする上で便利なツールやウェブサイトなどを紹介していこうと思う。なにかヒントが見つかれば幸いである。
なお、本連載は他のテクニカル系記事と違って「これが正解」というものがあるわけではない。筆者自身も現在進行形で試行錯誤しているので、読者の皆さまも考え方が違うという場合や、こんなアイデアがあるという場合もあると思う。是非コメント欄やbuilderブログ、ソーシャルブックマークなどで教えていただければ幸いである。
仲間との出会い
仲間と仕事をしていく上で欠かせないこと。それは「出会い」である。
独立した直後であったり、仕事量が増えてきたりすると、どんどん仲間を増やしていかなければならない。しかし、特に「デザイナ」が「プログラマ」を求める場合など、異業種の仲間を集めるというのはなかなか簡単ではない。
まずは、仲間を集める方法を紹介しよう。
1. 友達・人づてでさがす
前の会社の同僚だったり、学校時代の友人など、友達やその友達のさらに友達といった「人づて」でさがすというのは、かなり一般的な方法といえる。
気心も知れており、何でも相談できる、非常に心強い存在といえるだろう。
2. 自分のWebサイトで募集をする
既に自分のポートフォリオサイトやブログサイトを持っている場合は、ここで「パートナー募集!」と告知する方法もある。興味を持ってくれた人や、あなたに憧れている人などが応募してくれるかもしれない。
3. SNSで募集をする
mixiなどのSNSにはウェブ制作者が集まるコミュニティがある。募集を許されるトピックがある場合は、未来のパートナーが「私は○○ができます」とPRしていることも。逆に、すでに募集記事がある場合は投稿者に連絡を取ってみるのも良いだろう。
4. 募集サイトを利用する
Find Job!などの求人サイトでは「外注」を募集することができる。掲載に料金がかかってしまうが、条件によってはかなりの応募数がある。面接を行って、より良い人と出会うことができるだろう。
5. 勉強会やセミナーなどを利用する
CSS Niteなどのセミナーや勉強会には、多くのWeb制作者が集まる。ここで、思い切って名刺を交換して仲間を集めることもできる。セミナーに参加しているということで、ウェブ制作に対する意欲も高く、信頼して仕事を頼むことができるだろう。
他にも方法があるかも知れないが、筆者が実践している仲間集めはこのようなかたち。ただし、それぞれの方法には利点・欠点があるため注意が必要である。特に、よく聞くトラブルで多いのは友達同士で仕事を頼んだ場合だ。
次回はこの「友達」をパートナーに選んだ場合を中心に、気をつけたいポイントを紹介していこう。
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