ウェブサイトのローカライズで気をつけたい6つのポイント 後編

長谷川恭久
2008-06-05 08:00:00
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5. 実際使ったことがある方人が翻訳にあたる

 どのウェブサイトでも、そこで使われている独自の言葉やニュアンスが存在する。

 例えばTwitterでは、Followという日本ではあまり馴染みのない言葉がユーザー内で共通語として用いられていたり、Tweets(Twitterユーザー)のように仲間意識を感じる言葉もある。

 Googleを利用する場合も日本語では「ググる」という造語があるように、英語でも「Google it(ググれ)」のようにGoogleが動詞として扱われることもある。

 両者の例でいえば、Followを「追跡 / 見守る」のような言葉に翻訳することも可能であり、「Googleで検索」と表現することもできる。意訳が必要なところもあるが、こうしたサイトを利用することで生まれ育った言葉は大事に扱う必要があり、それを見つけ出すことができるのも実際使っているユーザーだからこそだろう。

 最近の例ではFacebookの日本語化にユーザーが参加したというニュースが挙げられよう。日本語化には430人のユーザーがボランディアで参加したそうだが、この手法は他の言語でも採用されている。最終的にはプロの翻訳者の力が必要になってくる部分はあるが、サイト独自の言葉をどのように翻訳するかで、はじめてサイトの魂もローカライズされるといっていいだろう。

ヘルプページも充実しているFacebook 日本語版。英語で「Smile!」と書かれている部分も日本語でも分かりやすく「はい、チーズ!」と表現されているなど、きめ細かいローカライズといえる。 ヘルプページも充実しているFacebook 日本語版。英語で「Smile!」と書かれている部分も日本語でも分かりやすく「はい、チーズ!」と表現されているなど、きめ細かいローカライズといえる。

 しかし、翻訳している利用者の中でも意見が別れる場合があるだけでなく、そもそも利用者が参加できないケースもある。そうした場合、翻訳者に公開前のβ版サイトを早めに開示して、できるだけ早い段階からサイトの雰囲気をつかんでもらうようにすると翻訳もしやすくなる。

 サイトを実際に構築する前であったとしても、モックアップや企画書がコンテキストを把握する良い材料になるだろう。専門用語やサイト内で共有されている言葉はガイドライン化して文書としてまとめておくと、拡張したりリニューアルするときに役立つ。

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