
ウェブサイトのローカライズで気をつけたい6つのポイント 前編
前回の「Webサイトのローカライズの特徴」ではWebサイトのローカライズのパターンと概要を紹介したが、今回から具体的にローカライズをする際に何を気をつけておいたら良いのかを紹介していく。
Apple Human Interface Guidelines によると、英語を他の言語に翻訳すると最大50%長くなると言われている。日本語をはじめ漢字を扱う言語であれば、場合によっては文字数を少なくすることも可能だが、マルチバイトということもあり、プログラミング上のカウントの仕方も異なってくる。
また、翻訳の都合上テキストが長くなるだけでなく、文化の違いで長くなる場合もある。文章量の多少の違いは問題ないが、場合によってはレイアウトに影響を及ぼす場合も出てくるので工夫が必要になってくる。テキストの長さを調整する際に気をつけておきたいのが今回紹介する3つのポイントだ。
1. データフォーマットの見せ方の違い
日付と時間
日本では西暦と元号と両方を使う比較的柔軟な形態をとっているので、「06/28/2008」のようなフォーマットでも多くの人が理解可能だ。しかし、「/」を使わず日本語で表記すると、「2008年6月28日」のように西暦を前にして記述するのが一般的だ。英語では月や曜日を「January」や「Sunday」と表記することがあるが、「Jan」や「Sun」と短く表記することもできる。日本語でも「日曜日」を「日」と表記するが、月に関しては英語のように短く書けないので長さが若干変わってくる。
時間も同様に「2:48 PM」でも理解できるが、「午後2時48分」と日本語で書くと「AM/PM」の表記が前になるだけでなく、文字数も変わってくる。西洋の表記方法でも理解されるが、Webアクセシビリティの考慮や文章中に日付・時間を表記する場合はきちんと日本語で書いておきたい。
Webサービスで同じアイテムを世界中の人が共有する場合、タイムゾーンの違いをどう表現するかも課題だ。アメリカではサマータイム制度が導入されているので要注意。
単位
お金だけでなく、重さ、長さ、紙のサイズ、電話番号、郵便番号など単位の表し方の違いはいくつかある。単位の違いで大きく文字数が変わることはないが、言語に合わせて数値は変換しておきたい。日本やヨーロッパではメートル法が一般的だが、アメリカではヤード・ポンド法を採用しているので、イギリスとアメリカでは同じ英語が使われているからといっても長さと重さの測り方が違ってくる。
フォームを作る際も注意が必要だ。郵便番号を記入する欄があった場合、入力チェックやフォーマットも国ごとに変わってくる。

アメリカでは「62901」と5桁でも郵送されるが、正確には「92901-4412」とハイフンも入れて10桁になる。多くの国で郵便番号は数字だけだが、イギリスでは「YO23 2UE」といった具合にアルファベットも含まれる。なお、住所の表記は日本では郵便番号から書き始めるが、西洋では番地が最初で記入の順番が逆だ。フォームの長さや順番の調整もしておきたい。
2. 音訳と意訳を上手に使い分ける
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