トップページにみるウェブデザイン--ビジネスもリニューアルしたZDNet Japan

長谷川恭久
2008-10-16 08:00:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 2008年8月末にリニューアルしたZDNet Japanは、変わりゆく日本の広告事情やコンテンツの扱われ方の変化に対応したサイトといえます。

 7カ月前にあたる2008年3月には本家のZDNetがリニューアルし、ZDNet Japanのビジュアルデザインは本家を継承したものになっています。リニューアルのタイミングだけに注目すると、本家が変わったので日本も変更することになったようにみえますが、日本ではリニューアルプロジェクトを今年のはじめから独自に進めていたそうです。

ビジネスモデルも含めたリニューアル

 ZDNet Japan編集長の大野晋一さんは、今回のリニューアルを「単なる表面的な模様替えというより、ビジネスモデルを含めたリニューアルである」と強調していました。

 2月中旬からスタートしたリニューアルプロジェクトは約3カ月をプラニングに費やし、最後の2カ月で実際の制作が行われたそうです。広告主、ホワイトペーパー、特集記事などで関わる企業だけでなく、サイトを訪れる読者がどういった人達で、何を必要としているのか、それをいかにうまく運営し続けることができるのかを、長期にわたって議論したといいます。

 以前のリニューアルは2年前にあたる2006年4月なので、それほど古いサイトとはいえません。しかし、ZDNetがあつかう情報や変わりゆくネット広告の事情を考慮すると、今またリニューアルすることは必然であると大野さんは言います。

 全体からみると右肩上がりに成長し続けているネット広告ですが、ZDNetのような専門分野をあつかうメディアにとって、バナー広告は上り下がりが激しいときもあるそうです。そのため、バナー広告に頼りすぎたレイアウトでは、安定してビジネスを展開できないだけでなく、バナー広告以外のスポンサーコンテンツに柔軟に対応していくことも難しくなるのです。

 こうしたバナー広告の依存には、より柔軟な対応をするのも解決策のひとつではありますが、バナー広告をゼロにすることもできません。ひとつのニュースメディアとして魅力的なコンテンツを配信し、その価値をページビュー(PV)として反映させることは、広告主だけでなく読者にとってもメリットになります。

 ZDNetでは、ニュースメディアとしてのプレゼンスを明確なものにするべく様々な対策をとっているそうです。昨年の12月に開発者向けのオンラインメディア「builder」を立ち上げ、ZDNet Japanの開発者向けコンテンツを移行することで、ZDNet Japanを「大企業に所属し、IT業界に関心を持つ人を対象とするサイト」という特色をより強くしました。また、ホワイトペーパーといった企業とユーザーを繋げるコンテンツ配信モデルを強化してきています。

 ZDNet Japan自体のコンセプトがより明確になったことと、それを読者、広告主、企業にとって分かりやすく伝えることが、今回のリニューアルの最大のミッションだったといえるでしょう。

ZDNet JapanとZDNet Chinaを比較する

 元々、ZDNetはロゴの規程以外のデザインに関する制約がなく、各国が自由にデザインへのアプローチをとっても良いそうです。

 例えば、ZDNet Chinaは広告をページの上に大胆に配置し、膨大な量のコンテンツをトップページに掲載するなどの独自路線を進めています。

ZDNet Chinaのトップページは様々なコンテンツを一気に読むことができる。それぞれのコンテンツボックスではタブナビゲーションを使ってさらに分散化しているので、量は他国のZDNetに比べて圧倒的に多い ZDNet Chinaのトップページは様々なコンテンツを一気に読むことができる。それぞれのコンテンツボックスではタブナビゲーションを使ってさらに分散化しているので、量は他国のZDNetに比べて圧倒的に多い

 日本でも独自のビジュアルを検討していましたが、同じタイミングで本家サイトがリニューアルしたことや、米国や欧州を拠点とする外資企業や広告主にも理解してもらいやすいようにといった理由で、本家サイトのビジュアルを採用しました。

トップストーリーで比較するZDNet JapanとUS

  • 新着記事
  • 特集
  • ブログ