トップページにみる日本のウェブデザイン--表現したい人たちが集うMySpace

長谷川恭久
2008-08-25 19:19:01
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本と韓国は独自デザインのマイスペース

 MySpaceは、2008年6月8日に会員向けのホームページをリニューアルしました。その1週間後にあたる6月18日には、非会員が最初に閲覧することになるトップページも同様にリニューアルしています。

 良くも悪しくも「MySpaceらしい」と言われてきた殺伐とした情報の見せ方から、ユーザーがどのようにMySpaceを利用するのかを想定して、再整理したデザインになっています。

音楽アーティストにフォーカスしていたMySpaceだが、2008年6月16日よりユーザーにもスポットをあてるデザインに姿を変えた 音楽アーティストにフォーカスしていたMySpaceだが、2008年6月16日よりユーザーにもスポットをあてるデザインに姿を変えた

 SNSといえば、国外では最近Facebookが注目を浴びていますが、依然として世界ナンバーワンの会員数を誇るのはMySpaceです。

2008年6月18日にリニューアルした海外版のMySpace。以前のデザインに比べると情報に強弱が付けられており、どこに何があるのかはっきり分かるデザインになっている 2008年6月18日にリニューアルした海外版のMySpace。以前のデザインに比べると情報に強弱が付けられており、どこに何があるのかはっきり分かるデザインになっている

 日本では大きくシェアを伸ばしてはいないものの、日本語化する前から多くの日本人会員を抱えていたこともあり、日本特有のコミュニティが徐々に形になってきています。今回のリニューアルもそういった日本のMySpaceを利用する人たちの姿を形にしたものになっているといえます。

 今回のリニューアルと同じ時期に、米国をはじめ他国・他言語のMySpaceも大幅なリニューアルを実施しました。ただし、韓国と日本では独自のデザインを採用しているのです。

 海外と歩を同じくするように日本もリニューアルしましたが、マイスペース 事業企画部 筑田大介氏の話によれば、まったく偶然とのことです。

 米国では1年ほど前から全面リニューアルの開発が進められていたそうですが、日本では今年に入ってから具体的な開発を始めたそうです。海外版リニューアル前までは逐次CSSファイルが届けられ、進行状況は常に日本側も把握できるようになっていました。また、日本は独自の市場を考慮して、自由にデザインを構築できたといいます。

ミュージシャンからクリエイターという枠へ

 今回のリニューアルで、マイスペースは独自の方向性を確立したように思えますが、実はリニューアル前から独自性は発揮されていました。

 例えば、MySpace Cafeのようにネットでのつながりをリアルで実現するための場所を提供したり、Creatorsのような海外版にはないチャンネルもあります。こうしたクリエイターへのアプローチは昨年から行っていましたが、2008年1月1日に同社代表取締役に就任した大蘿(たいら)淳司氏が舵取りするようになって以来、その方向性がより強いものになりました。

特有のニーズに応えるという「ローカライズ」

 日本を含め、MySpaceはミュージシャンが楽曲を公開してファン層を広げている場というイメージが強いです。しかし、MySpaceは音楽だけでなく様々なジャンルの表現者達が集まっている場でもあります。

 特に日本人ユーザーではその傾向が強い人が多く、ファッションデザイナー、CGアーティストなど様々なジャンルの方が作品を公開したりコミュニケーションをとっているそうです。つまり、日本独自のクリエーター向けのチャンネルの開設や、リニューアルコンセプトも、日本人ユーザーのニーズに応えるための必然的なものだったといえるでしょう。

  • 新着記事
  • 特集
  • ブログ
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]