
HTML 5におけるアプリケーションキャッシングのためのキャッシュマニフェスト
キャッシュマニフェストの記述方法
キャッシュマニフェストには、ブラウザにキャッシュしておきたいリソースを記載する。キャッシュマニフェストはUTF-8形式のテキストファイルで記述し、改行文字はLFまたはCR、あるいはその両方が使用できる。また、MIMEタイプはtext/cache-manifestとして送信されなければならない。
リスト1にキャッシュマニフェストの記述例を示す。
リスト1 キャッシュマニフェストの記述例
CACHE MANIFEST # version 1.0 # キャッシュマニフェストの記述例 index.html content.html images/icon.png NETWORK: server.cgi CACHE: style/style.css
manifest属性の値としてこのキャッシュマニフェストが指定されたドキュメントにアクセスした場合、index.html、content.html、images/icon.png、style/style.cssの各ファイルがアプリケーションキャッシュとしてローカルにキャッシングされる。逆に、server.cgiはキャッシュではなく常にサーバから取得されるようになる。ここでは各リソースのURIはキャッシュマニフェストから見た相対パスで指定している。相対パスでなく絶対パスで指定することもできる。
もう少し詳しく説明しよう。キャッシュマニフェストの1行目には必ず「CACHE MANIFEST」という文字列を記述する。「#」に続く文字列はコメントになる。マニフェストの内容は3種類のセクションに分けられ、各セクションは以下のセクションヘッダによって切り替えられる。
- CACHE: Explicitセクションに切り替える
- FALLBACK: Fallbackセクションに切り替える
- NETWORK: オンラインホワイトリストセクションに切り替える
ExplicitセクションにはキャッシュするべきリソースのURIを記述する。このセクションに記載されたリソースは後述するExplicitエントリーとなる。また、セクションヘッダが明示されていないセクション(この例ではindex.htmlなどがある部分)についてはデフォルトでExplicitセクションとして扱われる。Fallbackセクションには、FallbackエントリーとしてキャッシュしたいリソースのURIを記述する。
オンラインホワイトリストセクションには、ウェブアプリケーションがオフラインキャッシュではなくサーバから直接取得する必要のあるリソースのURIを記述する。すなわち、このセクションに記述されたリソースは、仮にキャッシュが存在したとしても必ずサーバから取得されることになる。ただし、Firefoxではまだオンラインホワイトリストをサポートしていないため、このセクションは無視される。
- 新着記事
- 特集
- ブログ
- 企画特集
-
ビジネス成功の砦はここにあり!
-
攻めと守りのクラウド活用とは!?
-
ビジネスの大きな転換点で勝者に!
-
ITシステムは永久のβ版思考で
-
特集:ポスト2020時代のCX再考
-
Why ワークプレース?
-
明治創業の鉄道企業がAWSに挑戦
-
働き方改革にモニターが有効なワケ
-
「データ」こそDXの主役
-
AI活用が激変する新たなインフラ
-
分析されたデータを活用できるか?
-
隗より始めよ
-
2020年代を勝ち抜くインフラ
-
レガシーなインフラ設計を見直す
-
働き方、生産性を根底から底上げ!
-
変化への対応はリアルタイム経営で
-
クラウドバックアップお悩み相談室
-
RPAがニガテなExcelをどう使う
-
下した決断は「ハイブリッドへ」
-
講演レポ:ポスト2020時代の基盤
-
ウルトラ帳票文化を乗り越える!
-
意識してますか?PCの「信頼性」
-
どこまで可能?企業を究極の自動化
-
働き方改革は身近な「改善」から
-
データ活用を加速するエコシステム
-
特集:ビジネスを止めるな!
-
サブスクモデルのSaaSで業務改善