
Firefox 3:Placesデータの基本となるmoz_placesテーブル
杉山貴章(オングス)
2008-09-25 08:00:00
moz_placesテーブルに含まれる情報
moz_placesはPlacesの基本となるデータが格納されているテーブルである。moz_placesのデータはURLや訪問回数などを含んでおり、ブックマークやサイトの訪問履歴、入力履歴などのデータとも連動している。
「SQLite Database Browser」でmoz_placesのテーブルを見るには、まずplaces.sqliteを開き、[Browse Data]タブを表示させて[Table:]の項目から「moz_places」を選択すればよい。すると図1のようにデータの一覧が表示される。
各フィールドにはそれぞれ以下の情報が格納される。
- url - サイトのURI
- title - タイトル。履歴リストやロケーションバーに反映される
- rev_host - ホストのURLを逆から記述したもの
- visit_count - 訪問回数
- hidden - 実際にユーザが表示したサイトか否か
- typed - ユーザがロケーションバーに直接アドレスを打ち込んだか否か
- favicon_id - このサイトに関連付けられたファビコンのID
- frecency - 個別のURIに与えられるスコア
frecencyの値はURIの表示順序などに利用されるもので、訪問の仕方や回数、ブックマークされたか、タグ付けされたかなどによって決まる。Firefox 3では、この値を使用することでよく利用するサイトにアクセスしやすいように工夫されている。frecencyのスコアの決定方法についてはThe Places frecency algorithmにてアルゴリズムが紹介されている。
さて、気になるのはurlの値として「place:」から始まる見慣れないURIが含まれていることだ。次回はこのURIについて紹介する。