
開発者のFirefox 3:非互換のアドオンをインストール
はじめに
6月17日(米太平洋夏時間)に正式リリースされたFirefox 3は、リリース後の24時間で830万件を超えるのダウンロードを記録し、市場シェアが早くも6%台に達するなど、その反響が非常に大きい。
Firefox 3はWebアプリケーション開発をサポートする新機能なども加えられており、ウェブブラウザのユーザとしてだけでなく開発者の立場から見ても興味深いリリースとなっている。
また、アドオンマネージャに公式アドオンサイトであるFirefox Add-ons(日本語版はFirefox 用アドオン)が統合されるなど、拡張のしやすさも大きな魅力である。アドオンの中にはWebアプリケーション開発をサポートする機能を持つものも少なくないため、うまく使うことで開発の効率を大幅に向上させることができる。
本連載では、開発者を主な対象として、Firefox 3を快適に使うためのアドオンやTips、設定を紹介する。第1回となる今回は「Firefox 3にしたらこれまで使っていたアドオンが使えなくなってしまった」という人のために、「Nightly Tester Tools」を紹介しよう。
Nightly Tester Tools
Firefoxのアドオンには対応するバージョンが記載されており、通常は非互換のアドオンはインストールできないようになっている(図1)。

Nightly Tester ToolsはFirefoxのNightly Buildをテストするユーザのために作られたアドオンであり、非互換のアドオンを強制的にインストールできるようにする機能が提供される。もちろんそのアドオンが正常に動作するかどうかはまた別の問題だが、実際には単に対応バージョンの数値を変更するだけでいいというものも多い。
まだFirefox 3に対応していないアドオンも少なくないため、自分なりにカスタマイズしているユーザほど活用する機会が多いことだろう。
Nightly Tester Toolsをインストールしていると、非互換のアドオンをインストールしようとした際に図2のように表示される。ここで[Force Install]をクリックすれば、バージョンチェックを回避してインストールすることができる。

また、Firefoxのアップデート時にもバージョン不一致のアドオンが無効化されてしまうが、Nightly Tester Toolsをインストールしておけば、アドオンマネージャに表示される[Override add compatibility]ボタンをクリックすことでこれを一括で有効化することができる(図3)。
そのほか、本来の目的であるNightly Buildをテストする場合に便利な機能も用意されている。例えばタイトルバーのカスタマイズやスクリーンショットの撮影、エラーログの解析などである。
タイトルバーはダイアログの[Use custom title]にチェックを入れることで変更できるようになる(図4、図5)。また、スクリーンショットなどの機能は[ツール]-[Nightly Tester Tools]メニューから利用可能だ(図6)。



- 新着記事
- 特集
- ブログ
- 企画特集
-
「脱レガシー」なくしてDXはない
-
ビジネスの大きな転換点で勝者に!
-
講演レポ:ポスト2020時代の基盤
-
サブスクモデルのSaaSで業務改善
-
明治創業の鉄道企業がAWSに挑戦
-
ビジネス成功の砦はここにあり!
-
AI活用が激変する新たなインフラ
-
実現まで10年「ゼロトラスト」
-
働き方改革は身近な「改善」から
-
レポート:NWセキュリティの未来
-
新時代にはゼロトラストが不可欠
-
攻めと守りのクラウド活用とは!?
-
下した決断は「ハイブリッドへ」
-
Office 365にもFWが必要?
-
ウルトラ帳票文化を乗り越える!
-
RPAがニガテなExcelをどう使う
-
分析されたデータを活用できるか?
-
クラウドバックアップお悩み相談室
-
Why ワークプレース?
-
ITシステムは永久のβ版思考で
-
働き方改革にモニターが有効なワケ
-
データ活用を加速するエコシステム
-
隗より始めよ
-
2020年代を勝ち抜くインフラ
-
働き方、生産性を根底から底上げ!
-
レガシーなインフラ設計を見直す
-
特集:ビジネスを止めるな!
-
どこまで可能?企業を究極の自動化
-
変化への対応はリアルタイム経営で
-
特集:ポスト2020時代のCX再考
-
DX成功の鍵はセキュリティにあり
-
意識してますか?PCの「信頼性」