
Adobe Creative Cloudのスタートで何が変わるか
開発者・デザイナーが押さえておくべき3つの項目
一方で、Creative Cloudの登場に備えてウェブ開発者やデザイナーの側では何を考えておくべきなのか。
以下に最低限考慮すべきポイントとして「製品購入プラン」「開発ワークフロー」「コミュニティ」の3項目を挙げてみた。
1. 製品購入プランの再考
サブスクリプションモデルの価格体系が導入されたことで、多くのユーザーは製品の購入プランを考え直す必要が出てくるだろう。以下に、価格に関するポイントを挙げる。
- Creative CloudのメンバーになればMaster Collectionの全ツールが使える(年間プランで月5000円)
- それに加えてTouch Appsや各種クラウドサービスなどが使える
- CS3.x/CS4/CS5.xの製品をいずれかひとつでも持っている場合は、初年度のみ月3000円(2012年8月31日までに年間プランを購入の場合)
- 単体製品のみのサブスクリプションもある(1製品あたり年間プランで月2200円)
- CS6パッケージ版は、単体製品または4つの統合製品として購入可能
- 各製品の価格は購入ガイドを参照のこと
- アップグレード版が適用できるのはひとつ前のメジャーバージョンのみ(CS6はCS5/CS5.5からのみ)
- ただし、2012年12月31日まではCS3.x/CS4ユーザー用のCS6アップグレード版が提供される
- Touch Appsは1製品850円
- EdgeとMuseはCreative Cloudか単体サブスクリプションでのみ購入可能
- Creative Cloudには無料メンバーシップもある(2GBのストレージ、ファイル同期および共有機能など)
参考として、5年後までの継続利用にかかる費用を表1・2にまとめた。なお、この表では今後1年ごとにマイナーバージョンアップ、2年ごとにメジャーバージョンアップすると仮定し、アップグレード版の価格はCS6のものを適用している。また、「アップグレード」の項目は、CS5.5を保持しているものとして計算してある。

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単純にCS6製品の価格として見た場合には、新規で購入する場合にはCreative Cloudの方が総じてコストを抑えることができそうだ。一方、アップグレード版を適用可能な既存製品を持っている場合、製品によってはCreative Cloudの方がコスト高になるケースもある。その他に、今後新しいバージョンが出た際にアップグレードする予定があるかどうかでも評価が変わってくるだろう。
もちろん、Creative Cloudならではの価値であるクラウドサービスの活用や、Edge、Museといった製品の利用を考えている場合には、Creative Cloudを選択する理由は極めて大きなものになるだろう。また、Flash Builderは従来であればWeb Premiumに含まれていたが、CS6のDesign&Web Premiumには含まれないため、Web開発ツールとしてFlash Builderを使いたいユーザなどは注意が必要だ。
2. 開発ワークフローの見直し
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