WebアプリケーションをターゲットにDOM仕様の簡素化を目指す「DOM4」

杉山貴章(オングス)
2012-04-13 13:22:00
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 W3Cが、DOM(Document Object Model)の新しい仕様「DOM4」の最新ワーキングドラフトを公開した。

目的は仕様の整理統合

 現在WebサイトやWebアプリケーションでおもに利用されているのはDOM3で、その仕様はDOM Level 3 Coreを中心に、DOM Level 3 EventsElement Traversalといった複数の異なる仕様から構成されている。DOM4の主要な目的は、これらの仕様を整理統合して、ひとつの簡潔な仕様として再構成することだという。

 ワーキングドラフトには、DOM4の目標として以下の項目が挙げられている。

  • DOM Level 3 Core、Element Traversal、DOM Level 3 Eventsの"DOM Event Architecture"章と"Basic Event Interfaces"章、DOM Level 2 Traversal and Rangeの各仕様を整理統合する。
  • 可能な限りECMAScriptに合わせる。
  • 既存の実装と整合させる。
  • 可能な限り単純化する。
  • HTML5に依存しないよう、DOMプラットフォームの一部とするべき機能をHTML5から移行させる。
  • DOM Level 3 Eventsの"Mutation Events"章と"Mutation Name Event Types"章に代わる新しいモデルを定義する。
  • 共通のDOM操作を単純化する。

 この目標からも分かるように、DOM4の設計思想は、従来のDOM仕様とは大きく異なっている。従来のDOMは、Level 1からLevel 3までの“水準(level)”として勧告されてきた。これは開発者がリソースに応じて採用する水準を選択できるようにするためである。しかし、Webアプリケーションのような高い水準で利用するには、現在の仕様は少々複雑になりすぎている。そこでDOM4では、最初からWebアプリケーションを主要なターゲットに据え、そのために必要となる簡潔なプロファイルを定義しようというわけだ。

 もうひとつ気になる点としては、1.2 Extensibilityの項目に「ベンダ固有のプロプライエタリな拡張を行わないように強く求める」と明記されていることが挙げられる。これは相互運用性の低下や仕様の細分化を防止するためのもので、止むを得ず拡張する場合にはベンダ接頭辞を付加することとなっている。また、文書の作成者にはそれらの拡張を使わないことが求められる。

4つの主要なパーツの変更点

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