
jQuery Mobileがモバイルサイト開発でスタンダードの地位を築けた理由
モバイル端末向けのウェブフレームワーク「jQuery Mobile」が初めて登場したのは2010年10月のことである。それから1年余りが経過した2011年11月、待望の正式版である「jQuery Mobile 1.0」がリリースされた。
開発者の心をとらえた「jQuery Mobile」
jQuery Mobileは、クロスブラウザのJavaScriptフレームワークである「jQuery」から派生する形で開発された、JavaScriptとHTMLをベースとしたウェブフレームワークである。jQueryおよびjQuery UIの上に構築されており、スマートフォンやタブレットのタッチアクションに対応したレイアウトやウィジェットを持ち、簡単にモバイルデバイス対応のウェブサイトを作成することができる。
前述のように、jQuery Mobileの正式版がリリースされたのは1カ月ほど前のことだが、それ以前に1年ほどのベータ公開期間があった。そのベータ公開の時点で、このフレームワークはモバイルウェブアプリ開発におけるスタンダードの地位を築き上げてしまった。
これほどスムーズに開発現場に受け入れられたのは、jQuery Mobileが目指す形がウェブアプリ市場のニーズを的確にとらえていたからに他ならない。それは、以下に挙げるようなjQuery Mobileの特徴によく現れている。
1. 非常に広範囲のプラットフォームをサポートしている
モバイル端末向けのウェブサイトを構築する場合、特に問題なのが複数のプラットフォームやウェブブラウザに対応しなければならないという点である。モバイル端末のプラットフォームは、主要なものだけでもiOS、Android、Windows Phone、BlackBerry、Symbian OS、webOSなどがある。ウェブブラウザについても、プラットフォームネイティブの他にも選択肢があり、それぞれで動作が少しずつ異なる。バージョンの違いによる影響も大きい。
jQuery Mobileは、プラットフォームやウェブブラウザの違いをフレームワークのレイヤーで吸収し、同じコードベースから、端末ごとに最適化されたウェブアプリを構築できるようにするという目的のもとで開発された。その目的の通り、jQuery Mobileは非常に幅広い範囲のプラットフォームでの動作をサポートしている。jQuery Mobileを使って開発すれば、個別のカスタマイズを必要とせずに、非常に多くの端末に対してコンテンツを提供できるということである。このサポート範囲の広さは、同種のライブラリの追随を許さない。
2. HTML5のマークアップで開発できる
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