モバイル向けFlash終了でHTML5大勝利!と安心していられない理由

杉山貴章(オングス)
2011-12-06 12:25:00
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 HTML5に対する注目度は日を追うごとに高くなる一方だが、去る11月9日、それをさらに加速させるニュースがもたらされた。

 米Adobe Systemsが、モバイル端末向けFlash Playerの開発を中断すると発表したのだ。この決断の意図は何か、FlashおよびHTML5の開発者にとってどのような影響をもたらすのかを紐解く。

モバイルFlash Player開発中止の真意

 はじめにAdobeによる発表をおさらいしておこう。要約すると次のような内容だ。

  • Flashプラットフォームの開発を、ウェブブラウザ上でのFlash Playerと、ネイティブアプリケーションプラットフォームであるAdobe AIRに集中する
  • HTML5向けのツールやソリューション、ブラウザに対するリソースを(費用、エンジニアの両面において)さらに増やす
  • モバイル端末用ウェブブラウザ向けのFlash Playerは、これ以上の積極的な開発を行わない
  • Adobe MAX 2008では同社CTOのKevin Lynch氏がiPhoneのFlash対応に前向きな姿勢だったが…

 誤解のないように強調しておくと、この発表はFlash自体の開発を中断させるということでも、モバイル端末からFlashが消えるということでもない。あくまでもモバイル端末用のブラウザでFlashが使えなくなるということだ。モバイル端末向けのFlashは、今後はAIRアプリとして存続する。

 では、なぜAdobeはこのような思い切った決断を行ったのだろうか。

 同社のエバンジェリストであるMike Chambers氏は、自身のブログで次の5つの理由を挙げている。

  • モバイル端末におけるFlash Playerの普及率がデスクトップのそれに比べて芳しくない
  • モバイル端末市場ではHTML5が人気・普及率ともに好調
  • デスクトップとモバイルではユーザーのコンテンツの楽しみ方が異なる。モバイルではブラウザよりもアプリで楽しむ傾向が強い
  • モバイルブラウザ向けプラグインの開発は多くの企業との連携が必要であり、コストが高い
  • HTML5の成長を見越して、社内リソースをFlashからHTML5に移行する方針をとっている

 一言で言えば、モバイルブラウザ向けのFlash Playerは開発が困難な割には普及しておらず、利用シーンも限られているので、その分のリソースを他(デスクトップ版Flash PlayerやAIR、そしてHTML5)に割きたい、といったところだろうか。確かに直接的な影響を受けるのはFlashプラットフォーム全体から見ればごく一部かもしれないが、決して無視できる市場というわけではない。この思い切った決断に非難の声が多数上がったのは当然だろう。

Flash開発者に突き付けられた選択肢

  • コメント(3件)
#1 KABE   2011-12-12 22:14:51
HTML5をマンセーしたい気分がアリアリの記事ですな。
沢山間違いがあるけど、幾つか抜粋して指摘しておきます。

・「モバイル端末用のブラウザでFlashが使えなくなるということだ」
 → 嘘です。新規のPlayerが供給されないだけで、今までのは普通に使える。

・「モバイルブラウザ向け・・・普及しておらず」「利用シーンも限られている」
 →Lite1.0以降は殆どの携帯に搭載されています。利用シーンを広げるコンテンツを作ろうとしないだけ。

・「HTML5はまだ発展途上であり・・・経験豊富な開発者も多くはない」
 →CanvasのJavaScriptはActionScript2.0の兄弟なので古いコードが流用できる。
  よって簡単に鞍替えできる。 むしろ今の描画技術が7年前のFlash程度しかないことが問題。

・「行き場を失ったFlash開発者」
 → Flashはブラウザ無しでも動けるのでWeb以外でも問題なく使える。

・「Flashがいなくなったことで」
 → 勝手に消さないで下さいw

・「HTML5開発者にとっては急激にライバルが増えることになる」
 → その前にブラウザ間の準拠格差と戦うことになります。

・「Flash対HTML5という無意味な舌戦が終わり」
 → それを焚きつけていたのはHTML5準拠が遅れてるSafariのメーカー。
#2 Noname   2012-12-18 15:05:50
>新規のPlayerが供給されないだけで、今までのは普通に使える。
今までのPlayerのセキュリティの問題は?
Adobeがセキュリティを無視して、今までのPlayerを使えというアナウンスをするはずがないので、既存のPlayerは淘汰されていきます。

>Lite1.0以降は殆どの携帯に搭載されています。
メモリ・セキュリティ・その他もろもろの関係上、容量や外部通信が制限されている等、「利用シーンを広げるコンテンツ」を作るためのコストも馬鹿にならないです。

>よって簡単に鞍替えできる
HTML5はJavascript,CSSだけではないです。
むしろ、HTML5で新たに提供される便利な各種API利用も込みで考えるべきでしょう。

>Flashはブラウザ無しでも動けるのでWeb以外でも問題なく使える。
行き場を失うのは、Flashではなく「Flash開発者」です。
そもそも、Web以外の用途…ということなら、Flash以外の開発環境が他にもあるので「別にFlashじゃなくてもいいよね」ということになります。

>勝手に消さないで下さい
「モバイル向けウェブ」というプラットフォームからはいなくなったと見るのが正しいでしょう。
ガラケーの普及率が高い「日本」ではなく、スマホが普及している「世界」という基準で見た場合ですが。
だからこそ「FlashはWebのための技術ではない」というあたりを鮮明に打ち出したのがAdobeなわけです。

>その前にブラウザ間の準拠格差と戦うことになります。
ここんところを勘違いしている方も多いようなのですが…。
HTML5は未だ「正式勧告」されていない状態なので、ブラウザ間の準拠格差があるのは当然です。
正式勧告後に、ブラウザ間の準拠格差が出るというのなら別ですが。

>それを焚きつけていたのはHTML5準拠が遅れてるSafariのメーカー。
SafariのメーカーはHTML5準拠が遅れているわけでもないですし、そもそも「正式勧告」されていない状態で「HTML準拠が遅れている」というのはおかしな話。


個人的には…
ActionScriptを書くくらいなら、フリーのソフトでもそれは行えます。
ただし、AdobeのFlash(デベロップ)製品を使わなければ、そもそもAdobeの技術であるFlash技術の恩恵の100%を受けられないのは明白です。

You must buy expensive software!

高価なソフトを購入しなければ100%その恩恵にあずかれないような技術が、グローバルなWeb標準技術になるのは反対です。

Adobe’s Flash products are 100% proprietary.
Second, there’s the “full web”.
Third, there’s reliability, security and performance.
Fourth, there’s battery life.
Fifth, there’s Touch.
Sixth, the most important reason.
seventh, Very high cost.

僕自身もFlash Developerではありますが…

(無料の)ブラウザとテキストエディタさえあれば、アイデア一つで世界を変えられるHTML5の方が、なんだかワクワクするのでそっちを支持したいと思います。

某学校で高価なソフトを学生に使わせてFLASHを教えながら、そんなことを思いました。

ゆくゆくは途上国でWeb技術を教えて外貨の獲得につなげる…という活動をやりたいと考えているのでそういう発想になってしまうのかもしれませんが。
#3   2015-08-25 07:54:15
当時のFlash開発者の必死さが伝わる書き込みがあるが、的はずれもはなはだしい。
このダメ加減がいかにもFlashっぽい。2015年9月からChromeでFlashをデフォルトで無効化、Firefoxは既に最新版以外はウイルス扱い。Flashの役目はブラウザゲームで細々と残る程度でしょう。
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