Flash Platform進化のロードマップをアップデート--Adobe MAX 2009基調講演レポート(前編)

柴田克己(編集部)
2009-10-06 20:23:01
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Open Screen Projectの核となる「Flash Player 10.1」

 既報のとおり、アドビは「Flash Player 10.1」を発表した(関連記事: アドビ、「Flash Player 10.1」を発表--スマートフォンやネットブックに対応)。

 PCのみならず、さまざまなモバイル機器、セットトップボックスなどに同一のランタイムを提供することを目指す「Open Screen Project」の成果として生み出されたものであり、これにより、携帯電話、モバイル機器、セットトップボックスなどを開発するメーカーは、ユーザーが求める用途やデバイスの処理能力に応じて、フル機能の「Flash Player」か、従来のサブセットである「Flash Lite」を選択できるようになる。また、Flash開発者は、最新のAction Script 3.0をベースにしたアプリケーションを、ターゲットデバイスを意識することなく開発できるようになる。

 Lynch氏は、ネットブックや携帯電話などをターゲットとしたFlash Player 10.1では、10と比較して、メモリの使用量が自動的に削減される点を説明。多くのアプリケーションにおいて、50%以上の削減が可能とした。また、その動作速度については、実際にFlash Player 10.1が搭載された各社のモバイル端末を操作して見せた。Flash Media Serverとの組み合わせによる高品質ビデオのHTTPストリーム再生や、Acrobat Connect Proとの連携によるビデオ会議のデモが成功すると、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。

Flash Player 10.1 携帯電話やネットブックなどもターゲットとしている「Flash Player 10.1」では、アプリケーションに応じてメモリの消費量を自動的に削減できるという

 そのほか、Open Screen Projectに新たにResearch In Motion(RIM)とGoogleが参加することが発表され、各社の代表からのビデオメッセージが上映された。Flash Player 10.1については、年内に開発者向けのパブリックベータ版、Windows、Macintosh、LinuxのデスクトップOS向けベータが2009年後半、Google AndroidとSymbian OS向けパブリックべータは2010年前半の公開を予定しているという。

 また、年内のベータ提供を目指して開発されているブラウザレスのランタイム「AIR 2.0」についてもプレビューが行われた。2.0ではパフォーマンスの向上に加えて、USBストレージデバイスの利用、UDPサポート、マルチタッチへの対応といった新機能がサポートされる。デモでは、AIRアプリケーションとして作成したファイラで、ストレージデバイス内のファイルを参照して他のアプリケーションへドラッグ&ドロップしたり、通信ソケットサーバの機能を利用して作成されたAIRによるネットワークゲームなどが披露された。

AIR 2.0 「AIR 2.0」に搭載される予定のマルチタッチ機能を実演するKevin Lynch氏

 基調講演ではその後、エンタープライズアプリケーション向けの製品である「ColdFusion」「LiveCycle ES2」、そして次期Creative Suite製品に盛り込まれる予定の新技術を披露するセッションが行われた。後半の内容については、別の記事で紹介する。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]