デザイナーが最後までデザインに関与できる「Flash Catalyst」
サンフランシスコで開催中の開発者カンファレンス「Adobe MAX 2008」において、Adobe SystemsのDave Gruber氏がインタビューに応じ、RIAのためのデザインツール「Flash Catalyst」と統合開発環境/SDK「Adobe Flex 4」について語った。
なお、Gruber氏へのインタビューはグループインタビュー形式で行った。
Flash Catalystで変わるデザイナーのワークフロー
RIA向けのUIデザインツールであるFlash Catalyst(コードネーム「Thermo」)は、Adobe MAX 2007で初めて披露された。製品の詳細は2007年の発表とそう変わってはいない。
Dave Gruber氏は「これまでのワークフローでは、デザイナーは時間の多くをCS(Creative Suite)に費やして、基本的なグラフィック資産を作成していた」と語る。しかし、Flash Catalystによって従来のワークフローが変わり、「デザイナーが最後までデザインをコントロールできるようになる」とGruber氏は言う。
デザイナーはコーディングすることなく、AIRアプリケーションやFlashコンテンツのインタラクションをデザインできる。Flash CatalystはAdobe CS4などのクリエイティブ製品だけでなく、「Flex Builder 4」などを含むAode Flex 4(コードネーム「Gumbo」)とも緊密に連携する。
デザイナーが最後までデザインに関われることにより、「開発者はUIの後ろ側にあるロジックにフォーカスできる」とGruber氏。「デザイナーはUIを手放すことなく、アプリケーションをリリースする最後の最後まで、デザインに関与できる」という。
Gruber氏は、「Flash Catalystは非常に重要なプロトタイプ作成ツールだ」というアーリーフィードバックを得たとも明かす。「コンセプトデザインの作成や、マークアップで活用しているという声も聞いた。Catalystで作成したプロトタイプのコードを、実際のアプリケーションにそのまま使えたというフィードバックもあった」という。
Flash CatalystとFlex 4はMAX参加者のみ配布
Adobe MAX 2008の参加者にはFlash Catalystのテクノロジープレビュー版が配付された。
Flash Catalystパブリックベータは2009年上半期にリリースされる予定。また、Gruber氏はAdobe MAX Japan 2009でFlash CatalystとFlex 4を入手できるようにすると約束してくれた。
米国で配付されたプレビュー版は、Flash CatalystはIntel Mac環境のみ、Flex 4はMac環境とWindows環境の両方をサポートしている。同様のディスクが日本で配付されるかは不明だ。
なお、Adobe Labsに設置されたGumboのページにおいて、ディスクに収録されている「Flex Builder」をMac環境へインストールする際に、一部の手続きを変更すると重大な問題が発生することがわかっている。
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