Google ChromeとFirefox、最新版はともに処理速度が向上

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2008-10-27 08:00:00
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ChromeとFirefoxのJavaScript処理速度比較 Google独自のJavaScriptベンチマークテストでは、最新のChromeベータにおける処理速度の向上は22%となっている。一方、Firefoxは15%向上している--ただし、TraceMonkeyのバグによってテストに問題が発生したため、同エンジンを搭載したFirefoxはテスト結果に含まれていない(提供:CNET News)

 Chromeがリリースされた日にはSunSpiderのウェブサイトがダウンしていたため、私はSunSpiderによるテストを実施できなかった。しかし現在では正常に稼働しているため、4つのブラウザを対象とする最新のテスト結果をお見せすることができる。なお、SunSpiderのテストではスコアの数値が低いほど結果が良いということに留意しておいてほしい。TraceMonkeyを有効にしたFirefoxは2257というスコアでトップであり、Chromeが2904で第2位、TraceMonkeyが有効になっていないFirefox 3.1ベータ1が4233で第3位、Safari 3.1.2が6351で第4位、そしてIE 8が9025で最下位となった。

 Mozilla FoundationのMike Shaver氏は、GoogleのJavaScriptベンチマークテストを妨げたバグ(TraceMonkeyがデフォルトで有効となっていない理由でもある)が「近いうちに」修正されると述べている。Tech-Recipesでは、自身でテストを行ってみたいという人向けにTraceMonkeyを有効にする方法を解説している。参考にしてほしい。

関心を持つべき理由

 こういったことが重要であるのはなぜだろうか?それには複数の理由がある。

 まず、JavaScriptは星の数ほどある普通のWebサイトで広く使用されており、インターネット企業は、Webページの応答性を少し向上させるだけで自社サイトに対するユーザーの好感度がアップするということを知っているのだ。誰にとっても応答性の高さは好ましいことなのである。

 次に、JavaScriptによってドラッグアンドドロップやダイアログボックスといった機能が提供できるようになることで、洗練されたWebサイトやWebベースのアプリケーションを生み出せるようになるのだ。JavaScriptの高速化が図られることで、ZohoやGoogle、Yahooといった企業はより多くの機能をWebアプリケーションに盛り込めるようになる。そして、こういったアプリケーションはユーザーにとってより使いやすいものとなっているのである。また、こういったインタフェースは多くのサイトにも広まってきている。

 最後にプログラミングの面に目を向けると、JavaScriptはリッチなインターネットアプリケーションを構築するための他のテクノロジと競合する関係にある。Microsoftは開発者をSilverlightに引き込もうとしている一方、Adobe Systemsは同社のFlashやFlexといったテクノロジに引き続き力を入れている。また、HTML自体もよりパワフルなものとなりつつある。そしてより大きな構図に目を向ければ当然のことながら、Webベースのアプリケーションと、PC上で直接実行されるMicrosoft Officeのようなアプリケーションも、競合する関係にあるのだ。

 最後に:今回のベンチマークテストにもいつもの注意書きが付く。それは、あなたのPCでは異なった結果になる可能性があるというものだ--私が今回行ったテストは、Windows XPが稼働するデュアルコア搭載のLenovo T61上で行ったものである。Web閲覧のパフォーマンスに影響を与える属性は、JavaScript以外にも色々とあるのだ。また、JavaScriptという限定された世界の話であったとしても、こういったベンチマークテストによって、あなたにより速いマシンを欲しがらせるような動機付けが与えられるとは限らないのである。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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