さらに改良されたFirefox 3.1 -- ブラウザベンチマーク
競争はよいことであり、MozillaのFirefoxとGoogleのChromeは、ウェブの使い勝手を全体的に向上させるブラウザ開発競争を再活性化させている。
正直に言えば、これまでInternet ExplorerがFirefoxの対抗馬になったことはなかった。Internet ExplorerがFirefoxに対抗できていた唯一の理由は、すべてのWindowsに付属していたことだ。これは、MacのSafariについても同じことが言える(WebKitレンダリングエンジンがChromeでも使われているのはよいことだ)。GoogleがChromeをリリースしたことで、Firefoxはようやく肩を並べられる競争相手を得ることができたと言える。
では、Firefox 3.1では何が変わったのだろうか。
私は、Firefoxが苦労をしてどれだけのことを成し遂げたかを調べることにした。
注意:以下のテストでは、Firefox 3.1のNightly Build(最新版)を使った。興味のある人のために記しておくと、使ったバージョンはMozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; en-US; rv:1.9.1b2pre) Gecko/20081014 Minefield/3.1b2preだ。
次の3つのテストを行った。
- ACID 3 ウェブ標準準拠テスト
- SunSpider JavaScriptベンチマーク
- V8 JavaScriptベンチマーク
ACID 3
このテストでは、FirefoxはChromeを大きくリードしている。
ACID 3テストはここから入手可能だ。
SunSpider JavaScriptベンチマーク
このテストでは、Mozillaの開発者は、Firefox 3.1でJavaScriptの処理時間を劇的に改善したことがわかる。ここでも、Firefox 3.1はChromeを大きく引き離している。
SunSpider JavaScriptベンチマークはここから入手できる。
V8 JavaScriptベンチマーク
GoogleのV8 JavaScriptベンチマークになると、ChromeはFirefox 3.1をはるかにリードしている。
V8 JavaScriptベンチマークはここから入手できる。
終わりに
90年代後半のブラウザ戦争を経験した私は、再びこんなことを言うことになるとは思っていなかったが、私は開発者が「今はあるが将来は消えるだろう」ギミックよりも、性能や標準への準拠や安定性に集中して取り組むブラウザ戦争が再活性化したことを喜んでいる。日常的な利用では、私はFirefoxを使うことが多くなっており、それを楽しんでいるが、負荷が高い状況できびきび動くように感じるChromeも好きだ(もちろん非常に堅牢であることは言うまでもない)。FirefoxとChromeはInternet Explorerを(現在ベータ版であるIE8も含めて)絶滅を待っている鈍重な恐竜のように見せてしまう。
意見はあるだろうか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ