DelphiのパフォーマンスをDelphiで改善:エンバカデロの製品戦略

杉山貴章(オングス)
2008-10-07 18:04:02
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 Embarcadero TechnologiesがBorland所属であったCodeGear事業部を買収して2カ月が経過した。同社は8月26日に「Delphi 2009」「C++Builder 2009」を発表し、さらに9月8日には日本法人であるエンバカデロ・テクノロジーズによる「第10回エンバカデロ・デベロッパーキャンプ」を開催するなど再び活動を活発化させており、買収がどのような効果をもたらしたのかが注目されている。

 今回は、デベロッパーキャンプ開催に合わせて来日したEmbarcadero TechnologiesのDelphiプロダクトマネージャー、Nick Hodges氏に買収によるCodeGear製品への影響や今後目指していく方向性などについて話を聞いた。

Embarcadero TechnologiesのDelphiプロダクトマネージャー Nick Hodges氏 Embarcadero TechnologiesのDelphiプロダクトマネージャー Nick Hodges氏

エンバカデロは非常にいい「家」

 エンバカデロ・デベロッパーキャンプは第9回まではCodeGearデベロッパーキャンプという名前で開催されており、今回が「エンバカデロ」の名を冠しての初開催となった。買収から2カ月が経過し、Hodges氏自身はどのような手応えを感じているだろうか。同氏はまず「今回の買収にはとても期待している」と語り、次のように続けた。

 「我々内部の開発者にとっては、エンバカデロは非常にいい家だと感じています。CodeGearとして提供してきた数々のプロダクトと、DatabaseGear(エンバカデロがこれまで提供してきたデータベース関連製品群のブランド名)によるデータベース関連のプロダクトが融合し、非常にエキサイティングなスタートを迎えられたと思います」

 ユーザにとって気になるのは、CodeGear製品とDatabaseGear製品が具体的にどのように連携していくかという点だ。

 Hodges氏によれば、現時点ではその第1段階としてお互いの製品のバンドルを進めているところだという。例えばDelphi 2009とC++Builder 2009のArchitect版には、DatabaseGear製品である「ER/Studio」のサブセットがバンドルされる。

 それに加え、今後進めていきたいより緊密な連携としては、2つの側面が考えられると同氏は指摘する。

 「ひとつはEclipseベースの製品によるもので、これはJBuilderの資産を活用することでスムーズに統合していけると思います。もうひとつはWindowsのネイティブアプリケーションベースのものです。こちらは乗り越えなければならない課題も多く、よりチャレンジングな試みになるでしょう。また、Delphiのマネージャーとしては、SQL関連の機能については積極的にDatabaseGear製品の技術を採り入れていきたいと考えています。いずれにせよ、ツールセット全体でシームレスに連携するということが重要です」

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