Movable Typeの魅力はコミュニティにあり--「参加するイベント」に意気込み

長谷川恭久
2008-08-10 17:36:01
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 MTのオープンソース版として公開されているMTOSは、ユーザーのフィードバックを反映させるためのひとつの窓口として活用されています。4.0から4.1へのアップグレードにおいては、管理画面の改善や、リファレンスへダイレクトにアクセスできるようにするなど、オープンソース・プロジェクトやフィードバックからの改善案を多数反映させたといいます。

 MTはオープンソースとして公開されていないプラットフォームです。しかし、Hack Dayのように開発者達が自由にインプットしたり、あるいはオープンソース・プロジェクトを通じて利用者からのフィードバックを得るなど、高い透明性のもとで開発が進められているのです。

MT 4.2は基盤整備にフォーカス

 正式版のリリースが期待されるバージョン4.2では機能やテンプレートタグが新たに追加されていますが、特にフォーカスしているのはプラットフォームの根本的な見直しだそうです。基盤を見直して将来のバージョンアップに備えた整備がいくつもなされているとのことです。

 MTはバージョンを重ねるごとにテンプレートタグが増えていますが、タグが増えると再構築の際のパフォーマンスが低下するのではないかという懸念もあります。しかし、上ノ郷谷氏は4.2になってスピードと安定性が増していると言います。また、ページのキャッシュの仕方や、パブリッシュのタイミングまで細かく設定できるので、サーバーのスペックに合わせた最適化も可能です。

答えは1つではないMT4

金子順氏 金子順氏

 とは言え、豊富なテンプレートタグや、細かい設定ができることで汎用性が増し、MTでできる表現も大幅に増えてきましたが、どうやれば良いのか、そして何ができるのかという点が判断しにくくなっているのも事実。特にビギナーには敷居が高くなってきている近年のCMSですが、金子氏はMT4になってから答えがひとつでなくなっていることを指摘しています。

 以前のバージョンのMTでは、ひとつの表現をかたちにするのに、実現するための方法は1つか2つしかありませんでした。しかし、MT4では同じ表現でもいろいろな書き方ができます。

 答えがたくさんあるからこそ、いろいろ試してみるのが良く、その中で短くて分かりやすく書けるエレガントな方法を見つけ出すのが、MTをマスターする上で重要なステップであるとアドバイスしていました。

 「答えはひとつではない」ことを知るという意味でも、本カンファレンスはよい情報ソースになるでしょう。

MTにしかないコミュニティ

上ノ郷谷太一氏 上ノ郷谷太一氏

 最後にMTならではの魅力とは何かとたずねてみました。

 金子氏は、MTは透明でコンパクトであるのが良いといいます。開発メンバーは日米合わせても10人弱で、日々状況が把握できるようになっているそうです。

 これだけ少人数であれば、各人の動向がダイナミックに分かり、アイデアを共有しやく、開発している人の顔も分かります。信頼し合いながら開発できるのが魅力と語っていました。

 上ノ郷谷氏にとってのMTの魅力は、MTにしかないコミュニティがあるからだと言います。公式の集まりだけでなく、ユーザーが独自で行う非公式の集まりも数多くあるのです。また、ブログや書籍といったシックス・アパート以外でのサポートも豊富に存在しています。

 こうしたコミュニティの存在こそ、MTが日本で根強い人気を誇っている秘密でしょうし、MT4の開発に大きな影響を及ぼしている理由ともいえるでしょう。

 開発として携わっている方、情報を公開している方、そして仕事やプライベートで使っている方――そういった方々がMTという共通項で集まり、そしてアイデアを共有できる場が今回のカンファレンスです。

 今も変わらないMTらしい文化を体感して、進化し続けるMT4というプラットフォームを知るためにも、価値あるイベントではないでしょうか。

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