アップル製品は技術者にとってクールなものではなくなりつつあるのか?

文:Jason Hiner(TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2010-05-25 07:00:00
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 Appleはかつて、主にアーティストや、ビジュアル思考力に優れた人が好むブランドだと考えられていた。しかし近年、MacBook ProがノートPC界のメルセデス・ベンツとも言える存在となり、iPhoneがモバイルソフトウェア開発者にとって最も人気のあるプラットフォームとなり、iPadがタッチスクリーン方式のコンピューティングに新たな流れを作り出したことで、同社は技術者たちからの大きな支持を得るまでに至った。

 だがその一方で、Appleが技術者に対する訴求力を失いつつあるという証拠も存在している。YouGov社のブランド指数(BrandIndex)によると、AppleはAdobe Flashへの対応を頑なに拒んでいる(一部のITプロフェッショナルたちはAppleのこの姿勢を歓迎しているものの、これにより数多くのウェブサイトにおけるエクスペリエンスが台無しになる)だけではなく、App Storeのコンテンツポリシーを独善的かつ曖昧なものとしている上に、HTCやGizmodoに対して強硬な姿勢を取っていることで、若者や、最新テクノロジに敏感なプロフェッショナルたちのAppleに対する印象が悪くなってきているという。

 FortuneのPhilip Elmer-DeWitt氏は以下のように説明している(英文)。

 この指数はAppleを含む約850のコンシューマーブランドを対象として発表されているもので、毎日(平日)2000人にインタビューを行い、「過去2週間以内に該当ブランドについて何か耳にしたことがあるのであれば、それは肯定的なものであったか、それとも否定的なものであったか?」という問いかけを行うことで「話題性」(buzz)の変動を時系列で追跡するものとなっている。なお、この指数は-100から100までの値で表される。下記のグラフを見てもらえれば分かるように、18歳から34歳までの年齢層では、Appleの話題性は2010年3月18日に80.2という値で年初来のピークを迎えている。そして4月初めから低下し始め、4月29日には66.1という値となっている。

 以下がそのグラフである。

BrandIndex:2010年4月のApple

 以下の動画では、The New York TimesのNick Bilton氏とABCのJohn Berman氏がこの調査結果と、Appleがクールとは見なされなくなってきているという件について意見を交わしている。


 また、The Daily ShowのホストであるJohn Stewart氏は最近、Appleの熱烈な顧客であると述べたうえで、Gizmodoに対するAppleの対処をネタにしたトークを行っている(警告:この動画には、あまり上品でない言葉が含まれている)。


 もちろん、われわれは今週、Appleの「Worldwide Developers Conference 2010」(WWDC 2010)のチケットがたった8日間で完売となったというニュース(英文)を目にしているため、Appleという船から降りる人々の数よりも、乗り込む人々の数の方が多そうだということも分かっている。

 また、IDCが発表した2010年第1四半期における世界のスマートフォン市場調査によると、AppleのiPhoneはシェアを大きく伸ばしている(関連英文記事)。Appleはこの調査において、世界のスマートフォン出荷台数で3位に付けている(シェアは前年同期比10.9%から16.1%に増加)。ZDNetの編集長であり、筆者の同僚でもあるLarry Dignanはこの調査結果を目にした後、「Appleは世界のスマートフォン市場における第2位の座をRIMから奪うことになるだろう。しかも3四半期以内に」と予測した(英文)。スマートフォン市場におけるAppleの強さの理由は、IT部門や企業がiPhoneのサポートだけではなく、配備にも自信を持って取り組めるようになってきているということにもある。

 結局のところ、ITリーダーや、最新テクノロジに敏感なビジネスプロフェッショナルたちがAppleについてどう感じているのかは、さまざまとなっているようだ。読者の方はどう考えているだろうか?あなたの意見をコメント欄で教えてもらいたい。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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