サーバのアップグレード--成功のためのプラクティス10選

文:Erik Eckel (Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2010-04-05 07:00:00
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 サーバをアップグレードする際には、ある特定のプラクティスに従うことで、問題を回避したり、効率を最大化できるようになる。本記事では、実際に効果が確認されているこういったプラクティスを10個紹介する。

 サーバは特定の目的を達成するために配備される(少なくとも当初は)ことがほとんどである。サーバが配備される企業の規模にかかわらず、サーバの役割が時を経て変化することもしばしばある。その理由は企業の成長や予算の削減、配置場所の制限などさまざまであるものの、ある目的のために配備されたサーバが他のサービスや役割を担うようになることも多いはずである。

 このため、定期的なシステム監査の実施が重要となってくる。企業はサーバリソースへの負荷を見直すことで、パフォーマンスの最適化や、システムのダウンタイム低減に役立てることができる。とは言うもののシステム管理者は、いきなりサーバ本体のふたを開けて、RAMをソケットに差し込んだり、ハードディスクをビス止めして結線するというわけにはいかない。サーバのアップグレードに先立っては、必ずきちんとした計画の立案が必要となる。そこで本記事では、サーバのアップグレードにあたり、システムの稼働効率を最大化するうえで注意しておくべき点を10個紹介する。

#1:まず、検証済みのデータバックアップが存在していることを確認する

 検証済みのデータバックアップが存在していることを確認しないうちは、たとえアップグレードが小さなものであっても、サーバに対する変更を一切行うべきではない。サーバの電源をオフにした場合、そのサーバが再び元のオンライン状態に戻ってくれる保証などないのである。滅多にないことではあるものの、筆者はWindowsのパフォーマンスやセキュリティにかかわるパッチをインストールするためにシャットダウンしたサーバが起動しなくなった事例をいくつか見てきている。

#2:イメージバックアップの作成を検討する

 いくつかの企業は、サーバに障害が発生した際の復元の手間を低減するディスククローニング技術を提供している。また、Acronis Inc.StorageCraft Technology Corp.といった企業は、サーバの障害発生時に、そのサーバを異なったハードウェア上に復元することのできるユニバーサルリストアというオプションを提供している。こういった技術を利用することで、システム停止時間を大幅に短縮することが可能になる。アップグレードが失敗した場合でも、ディスクイメージがあれば、データのみならず、サーバの複雑な設定も短時間で復元できるようになるわけだ。

#3:複数の変更をまとめて行わない

 プロのIT技術者であれば誰でもと言ってよいほど、サーバの再起動回数を最小限に抑えることの重要性を分かっているはずである。このため、経験の浅い技術者のなかには、複数のアップグレードをまとめて行い、最後に再起動を1度だけ行うようにしようと考えてしまう者もいる。しかし、ディスクの追加や、メモリの交換、追加カードのインストールといった作業はすべて、個別に行うべきものなのである。なぜかって?複数の変更をまとめて行った場合、翌日、あるいは翌々日に問題が起こった際に、その問題の原因となった変更を特定する作業が指数関数的に複雑化するためである。1カ所しか変更を行っていないのであれば、問題の原因を追及する作業はずっと簡単なものとなるはずだ。

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