史上もっとも若いチームの結成--国際情報オリンピック日本代表選手が決定

富永恭子(ロビンソン)
2010-03-30 14:25:06
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 情報オリンピック日本委員会は3月24日、今年8月開催の「第22回 国際情報オリンピック カナダ大会」に出場する日本チームの代表選手4名を決定し発表した。

 今回、代表に選ばれたのは、八千代松陰高等学校 1年生の今西健介さん、筑波大学付属駒場高等学校 1年生の原将己さん、開成中学校 3年生の村井翔悟さん、灘高等学校 2年生の山下洋史さん。今回の選抜では、1名が中学3年生、2名が高校1年生と、これまででもっとも若いチームの結成となった。

 国際情報オリンピックは、8月14〜21日にカナダのWaterloo大学で開催され、世界の70あまりの国と地域から予選を勝ち抜いた代表選手が参加する。日本代表は、世界一の栄冠を賭けて7日間の戦いを繰り広げることとなる。日本の精鋭たちの活躍に期待したい。

日本代表選手。左から山下さん、村井さん、原さん、今西さん 日本代表選手。左から山下さん、村井さん、原さん、今西さん

 国際情報オリンピックは、高校生以下の生徒を対象に、プログラミングで数理情報科学の問題解決能力を競い合う国際大会。1989年にブルガリアで第1回大会が開催されて以来、毎年開催されており今年で22回目を迎える。国内の活動としては、科学技術振興機構をはじめ、NTTデータ、富士通など協賛各社が支援するIOI日本委員会主催の「日本情報オリンピック(JOI)」がある。

 競技は個人戦。問題を解くためのアルゴリズムを考え、プログラムを書き、実際にコンピュータ上で実行させて出力した結果のスピードと正しさを競う。予選、本選など日本で選手選考を行い、4名の選抜選手が国際大会で各国代表と世界一を競う。

 日本チームは、1994年のスウェーデン大会から参加したが、1997〜2004年の期間はバブル崩壊による資金難で不参加を余儀なくされた。この「失われた8年」を経て、2005年から再び参加し、4年連続でメダルを獲得するという好成績を収めている。とくに、2009年のブルガリア大会では、代表選手全員がメダル獲得の快挙を成し遂げただけでなく、個人成績で世界第2位という過去最高成績を達成している。

谷聖一氏 谷聖一氏

 今回の日本代表選抜では、2009年よりNTTデータ駒場研修センターで、日本情報オリンピック春季トレーニング合宿が行われ、12月13日にインターネット上で国内予選大会が行われた。その後、2月に行われた本選でAランクの成績を収めた16名が選抜され、最終選考合宿に参加した。3月19日から25日までの最終選考合宿のうち、4日間連続で競技が行われ、選手は合計13問の問題に挑戦をしたという。

 日本選手団の団長を務める日本大学 教授の谷聖一氏は、最終選考合宿について、「競技では13問、6タイプの問題が用意されている。特に最後の4問については、内容やレベルが国際大会と同等のものとなっており、その中にはハイレベルとされた去年の選手でさえ非常に苦しむような難問もあった。しかし、今回の参加選手たちは非常に層が厚く、レベルも高い。それらの難問に対しても、我々が予想する以上の好成績を発揮し、結果としてかなり高得点での競い合いとなった」という。また、カナダ大会への抱負として「今回の代表選手は、これまでになく非常に若い。彼らがカナダでも実力を発揮できるよう、我々役員も最大の努力をしていきたいと思う」と語った。

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