優れたウェブアプリケーションを構築する鍵--フレッド・ウィルソン氏の提唱する10の法則

文:Andrew Mager(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2010-03-03 07:00:00
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[編集者からの注記:本稿の筆者Andrew Mager氏は、米国時間2月22日から24日までの日程でマイアミにおいて開催された「Future of Web Apps」(FOWA 2010)カンファレンスの会場からレポートしてくれた。]

 Union Square VenturesのFred Wilson氏は2月23日の朝、マイアミで開催中の「Future of Web Apps」(FOWA 2010)で講演を行い、優れたウェブアプリケーションを構築するための10個のティップスを披露した。本記事ではその内容を紹介する。

スピード

 スピードは単なる特長ではない。最も重要な特長である。このことはパワーユーザーに対しても、一般的なユーザーに対しても当てはまる。パワーユーザーの方が、遅いアプリケーションに対して寛容であるものの、スピードは追求するべきである(お年寄りが耐えられるぎりぎりのスピードを目指すべきだ)。なお、スピードを測定するにはPingdomがお勧めである。

即時の有用性

 この項目の意味は、サービスをすぐに利用できるようにしておくということである。サービスを構築したとしても、ユーザーがそのサービスの設定や、連絡先のインポート、データの入力を行うにあたり、1時間もかけなければならないというのであれば、そのウェブアプリケーションを使いたいと思う人などいないだろう。サービスをすぐに利用できるようにするための仕掛けとしては、Facebook Connectや、LinkedInからのデータのインポートを可能にするものなど、数多くある。

 なお、YouTubeのサービス開始当初には、「1週間ぐらい後に再度試してみてください」というメッセージが表示されていた。

意見の表明手段

 ソフトウェアは今や、メディアであると言える。メディアが意見の表明手段や個性を持っているように、ソフトウェアもそれらを持っている。FailWhaleがその良い例である。これによってTwitterは企業としての個性や姿勢を世の人々に印象付け、メディアを活用している企業という定評を得ているわけだ。

シンプルであるほど良い

 時とともにサービスを拡充していくのは構わないが、最初はシンプルなものから始めるべきである。2004年のFacebookを思い出してほしい。Union Square VenturesがDeliciousに投資した理由は、そのサービスがシンプルでありながらもパワフルであったためである。小さなことを本当に、本当にうまく行うことができれば、優れたウェブアプリケーションを構築できたということになる。

プログラム可能性

 アプリケーションはプログラム可能であるようにしておくべきである。つまり、他の人々があなたのソフトウェアの上に何かを構築するための手段を提供しておくべきだということである。読み込み/書き込みが可能なAPIを提供せずにアプリケーションを世に送り出すというやり方は、前時代的だと言わざるを得ない。あなたのソフトウェア上で開発を行うユーザーの数が多いほど、そのソフトウェアは多くの人々により豊かなエクスペリエンスを提供できるようになるわけである。

パーソナル

FOWAで講演するFred Wilson氏

 アプリケーションにはユーザーの熱意や個性を吹き込めるようにしておくべきだろう。ユーザー自身によって手を入れられる部分が多いほど、そのアプリケーションはパーソナルなものになるはずである。各人がアプリケーションをパーソナルなものにできるような仕組みを提供してほしい。可能であれば、ユーザーがあらゆるものをカスタマイズできるようにしよう。ただし、これは悪い方向に転ぶ場合もあるため、アプリケーションに対するユーザーの自由度を必要以上に高くするのは考えものである。

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