「Microsoft Exchange Server 2010」の新機能10選

文:Brien Posey(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-12-22 11:46:00
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 Exchange Serverの最新バージョンには特筆すべき機能がいくつか追加されている。そこで本記事では、特に注目に値する新機能を紹介する。

 Microsoftは2009年11月、「Microsoft Exchange Server 2010」(以降、Exchange 2010)をリリースした。Exchange Serverのこの最新バージョンには数多くの新機能が盛り込まれているが、以下では筆者のお気に入りのものを紹介したい。

#1:電子データの証拠保全機能

 ここ数年、企業が裁判の過程において社内の電子メールを証拠として提出するよう命じられることが増えてきている。しかしこの場合、電子メールの持つ動的な性質が問題となってくる。電子メールのメッセージというものは常に、送信や受信、削除が行われている。また、アーカイブされているメッセージが一定期間後に削除されるよう設定されている場合もしばしばある。こういった状況があるため、裁判に関係のあるメッセージの保全要求に従うことは困難となるわけである。

 Exchange 2010では、電子データの証拠保全を行うための機能が新たに提供されるようになった。この機能を用いることで、Exchangeのメールボックスの内容を保存できるようになる。保存は、ユーザーによるメールボックスの使用に影響を与えることなく行われるようになっている。つまり、ユーザーがメールを削除した場合や、アーカイブの保存期限が過ぎた場合であっても、すべてのメールのコピーが保管されるようになっているわけである。

#2:マルチメールボックス検索機能

 新たに追加されたマルチメールボックス検索機能は、電子データの証拠保全を行う際にも役立てることができる。この機能を用いることで、電子データの開示要求への対応が容易になる。その名前から推測できるように、該当機能を用いることで、管理者は組織内におけるユーザーのメールボックスを横断したかたちで検索できるようになる。なお検索時には、複数のキーワードやフレーズを同時に指定することが可能である。

#3:Exchangeコントロールパネル(ECP)

 Exchangeコントロールパネル(ECP)は、Exchange 2010で新たに導入された管理ツールである。ECPはExchange管理コンソールやExchange管理シェルを置き換えるものではないが、歓迎すべき追加機能だ。

 ECPはOutlook Web Access(OWA)に統合されたかたちで提供されている。このためユーザーは、連絡先情報の変更をはじめとする基本的な情報の設定を自らの手で行えるようになっている。また管理者は、Webインターフェースを用いることで一般的な管理タスクをリモートから行うことができる。

#4:データベース可用性グループ

 Exchange 2007では、クラスタ連続レプリケーションをはじめとする可用性向上機能がいくつか導入された。Exchange 2010では、データベース可用性グループが導入されたことで可用性がさらに向上している。データベース可用性グループを用いることで、各データベースのコピーを複数のサーバ上でホストすることが可能になる。これによりExchangeは、障害発生時に自動的に復旧するようになる。データベースが特定のサーバに縛られないため、各メールボックスサーバ上でホストされているデータベースの複製を自由に組み合わせることができるのである。

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