エンバカデロ、「ER/Studio 8.5日本語版」発表--日揮情報との提携も強化

大川淳
2009-11-26 18:00:00
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 エンバカデロ・テクノロジーズ合同会社は、データモデリングツールの最新版「ER/Studio 8.5」日本語版を発表した。販売は11月26日、出荷は12月中旬から開始する。

 今回発表された製品は主に

  • ER/Studio Business Architect:企業でのビジネスモデリング向け
  • ER/Studio Data Architect:データベースモデリング、エンジニアリング向け
  • ER/Studio Enterprise:スイート製品

 以上の3製品からなる。

BPMN準拠のモデリングツール「ER/Studio Business Architect」

 ER/Studio Business Architectは、ビジネスプロセスモデリングの業界標準であるBPMNに準拠しており、ビジネスプロセスをグラフィカルに表現しながらのモデリングが可能。

 ビジネスプロセスを容易にモデル化し、どのようにデータを利用しているかを把握、シーケンス、タスク、スイムレーンなどの標準的な要素を使用する直感的なプロセスモデリングをサポートする。

 ER/Studio Data Architectとの間でモデルをやり取りする機能があり、トップダウンおよびボトムアップ両方の形式に対応している。

DBモデリングツール「ER/Studio Data Architect」

 ER/Studio Data Architectは、データベース設計を支援するモデリングツール。リバースエンジニアリングやフォワードエンジニアリング機能により、データベースの定義をビジュアル化して構造を掌握することができる。データ管理者の設計をサポートし、データベースへ反映させることが可能だ。

 Oracle Database、IBM DB2、Informix、Interbase、Access、SQL Server、FoxPro、MySQL、Teradataなど、幅広いDBMSに対応していることも大きな特徴だ。また、論理モデルと物理モデルを分離し、モデリング資産を再利用することもできるという。

既存資産の活用を支援する「ER/Studio Repository」

 エンバカデロ・テクノロジーズがER/Studioで提示している重要な発想は「既存資産の活用」だ。その基軸となるのが、サーバサイドモデル管理システム「ER/Studio Repository」。データモデルやビジネスプロセスモデルへの、複数ユーザーからの同時アクセスをサポートしているため、プロジェクトをまたいでモデルやメタデータなどの資産の再利用を促進できる。そのため、企業標準への準拠を進められ、情報の質や一貫性の保持を促進できるという。

 また、ER/Studio Repositoryへの窓口として、ウェブベースのクエリーおよびレポートツール「ER/Studio Portal」が用意されている。ER/Studio Repositoryに保管されている情報をブラウザで閲覧可能で、オブジェクトや図の検索機能も備え、必要な情報へのアクセスを支援する。

データとビジネスプロセスの連携を目指す

 ER/Studio Enterpriseは、ER/Studio Business Architect、ER/Studio Data Architect、ER/Studio Repository、ER/Studio Portalに加え、UMLによるアプリケーションモデリングのための新しいツール「ER/Studio Software Architect」までを統合したスイート製品。ビジネスプロセスモデル、概念モデル、論理モデル、物理モデルの分析、設計、作成、メンテナンスまでの環境を整えている。

 エンバカデロ・テクノロジーズ合同会社 日本法人代表の藤井等氏は、「最近の企業システム開発のトレンドでは、SOA、SaaS、クラウドといった概念が脚光を浴び、『つなぐソフト開発』が主流になっている。しかし、経済環境が厳しく、新しい技術を取り入れながらもすべて新規開発というような例は減っている。『つなぐ』ことへの障壁は低くなっているが、データを交換できても実装の面で業務上の意味をどうすりあわせるかが重要。単に既存システムを新たなプラットフォームで稼動させるだけでは十分とはいえない」と指摘し、今回のER/Studio 8.5はこれらの課題に応えるものであり、現状の業務プロセスにあわせた設計ができるツールであることを強調した。

 また、エンバカデロ・テクノロジーズは、日揮情報システムとの販売協力を強化。技術サポートやマーケティング、ローカライズの分野でも連携を強化していく方針を示している。

 日揮情報システムはER/Studio 8.5の販売に加え、コンサルティングを含めた支援サービスも行う意向だ。日揮情報システム 常務取締役の新藤一豊氏は「クラウド、SaaSが進展するなか、企業ではパッケージや手作りシステムをはじめ、既存システムの再生、SaaS活用など、さまざまな要素を組み合わせたコンポジット開発が重要になっている」と述べ、データとビジネスプロセスを連携させることを重視しているER/Studio 8.5が、このような開発に適しているとの考えを示した。

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