MISOからGISMOへ、そして次はGOATか?

文:Dennis Howlett 翻訳校正:石橋啓一郎
2008-07-29 08:00:00
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 しばらく前、私のIrregularの仲間が当時のエンタープライズ市場の主なプレイヤーであるMicrosoft、IBM、SAP、Oracleを指す、「MISO」という略語を考えついた。またわれわれは、これにGoogleを加えることも考えられるということで少し創造的に考えた結果、「GISMO」という略語も考え出した。7月第2週のAppleの3Gの発売で、私は再び考えさせられた。未来はGoogle、Oracle、Apple、Twitter、略して「GOAT」の手に渡るのではないだろうか。私の仲間はこの考えを相手にしなかったが、TwitterでのSteve Gillmor氏との興味深い会話で、私はこの可能性についてより深く考えるようになった。以下ではその理由を説明する。

 Googleはクラウドコンピューティング環境の運用というものを定義しつつある。AmazonやJoyentなどを挙げてGoogleが唯一のプレーヤーではないという者もいるだろうが、ほかのプレーヤーがインフラを提供しているのに対し、Googleはアプリケーションを提供している。MicrosoftのLiveサービスがクラウド環境を定義するだろうと言う者もいるかも知れない。その可能性はある。しかし、今は私ならGoogleの方に賭ける。現在のところは、Googleには求められるがMicrosoftには求めることのできないことが多く、もちろんGoogleにはキラーアプリケーションである検索がある。このような方法でGoogleを選ぶのは個人的な選択だが、ほかの方法と同じように有効だ。Googleが依然として「エンタープライズ」とは何かを理解していないことが、問題として残されているとしてもだ。

 Oracleには悩まされた。iPhoneへの「Business Indicators」の導入は、私がこれまでに初めて見た、これらの主要プレーヤーがモバイル技術の概念を取り込み、デスクトップ技術やクライアント・サーバ技術よりもはるかに多くのユーザーに到達できる可能性を示した、具体的な兆候だ。私はそれがOracleだろうとは考えもしなかった。しかし、同社はデータベース市場で最大のシェアを占めており、これを無視することはできない。問題解決の場で情報の文脈を発見することがデータの意義であり、ビジネスプロセスでの役立ち方だ。私は、そのようなシナリオでOracleが大きな役割を果たすだろうと予想する。

 AppleのAppStoreは、MobileMeのように普遍的に利用できるものではないが、なかなかの優れたビジネスアプリケーションの骨格を備えている。私は週末にオーストラリアの証券取引プラットフォームであるCommSecのデモを見た。もし現実に期待に応えられるとすれば、iPhoneは恐るべきプレーヤーとなるだろう。ビジネスアプリケーションがゲームやエンターテインメントアプリケーションと混じり合っているという事実は、素晴らしいアプリケーションが多くのビジネスユーザーの利用者に到達するための流通と価格決定モデルについて、(少なくとも私にとっては)大きな意味を持つ。私はコストについて議論があることを知っており、少なくとも仲間の1人はAppleの3Gは単にかっこいいというだけではなく、幅広い分野におけるイノベーションであるとみなすべきだと考えている。いずれにせよ、Jobs氏率いるAppleは初めて無視できない形でビジネス市場に大きな影響を与え始めていると言える。

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