
アップルが進める「製品の移行」--CFOの発言をめぐる憶測
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
同様に、発売されたばかりの「iPhone 3G」についても、第4四半期に動きがある可能性は低い。AT&Tからの報奨金はそうすぐに変わらないだろう。Appleの最高執行責任者(COO)であるTim Cook氏は、Appleの社内調査により、iPhoneを気に入った人たちの多くは、399ドルは高いと考えていることが判明したことを認めている。AppleとAT&Tは、契約を再検討するまで、少なくとも2008年中は、199ドルと299ドルの価格体系を続けると思われる。
値下げの可能性が最も高いのはiPod touchだ。iPhoneの新しい価格体系と比較すると、ハイエンドモデルで499ドルは突出している。AppleはiPod touchをiPod製品ラインアップの未来にしたいと考えているが、現時点では、他のiPodと比べてかなり高価だ。
Oppenheimer氏によれば、第3四半期、消費者は2月の「iPod shuffle」の値下げに敏感に反応した。明らかに、iPod shuffleを購入する人たちとiPod touchを購入する人たちでは、ポータブルミュージックプレーヤーに求めているものが違う。しかし、2008年は景気が冷え込んでおり、金の大切さは例年以上だ。
iPod touchの値下げは完全に理にかなっている。ローエンドの8Gバイトモデルをなくし、16Gバイトを299ドル、32Gバイトを399ドルにする。Appleがもっと思い切れば、同じ価格でiPod touchの容量を2倍にするかもしれない。
財務アナリストからの質問で取り上げられなかったシナリオの1つが新製品の発表だ。ここ1年間、Appleが、iPhoneと同じCocoa Touchインターフェースをもっと大きな画面に搭載したミニタブレット、UMPC、MIDといったタイプのデバイスを発売するという、さまざまな憶測がなされている。しかし、Appleには2008年、やるべきことが山ほどあるため、かなり現実離れした考えのように思われる。
もしわたしが、第4四半期から2009年にかけて利益率を低下させる原因として最も可能性の高いものを選ぶとすれば、新しいCentrino 2を搭載したMacBookと、iPod touchの大幅な値下げだ。
どちらの製品も、十分な利益を得られるような売上台数に達するにはいくらか時間がかかりそうだ。だが、忘れてはならないのは、Appleの利益率は低下後でも30%を維持するということだ。30%の利益率はこの業界ではかなり健全だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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