Steve Jobs氏のようにプレゼンテーションをする方法

文:Carmine Gallo 翻訳校正:石橋啓一郎
2008-05-21 08:00:00
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してはならないこと

使うべきでない表現

 以下に示すような一定の言葉やフレーズは、意味が無く、平凡で、使われすぎている。これらをすべてプレゼンテーションの中からなくす必要はないが、できるだけ避けるようにした方がいい。

  • 多分
  • ・・・と思う
  • まあまあ
  • ある意味では
  • あのー、などの間を持たせる言葉
  • あらゆる決まり文句(ミッションクリティカル、最適化、収益化、相乗効果、決定的など)

ステップ2:先行きを示す

ゴール:テーマをキャッチフレーズとして示し、聞き手が覚えられるようにする

 Jobs氏は常に鮮やかで力強いビジョンを創り出し、聴衆を彼が見ているよりよい未来の下に集め、彼らを仲間に加える。Jobs氏が元Pepsiの最高経営責任者(CEO)だったJohn Sculley氏をAppleの責任者として迎えようとしていた時、Sculley氏は消極的だった。Jobs氏はSculley氏に「あなたは一生砂糖水を売って暮らすのか、世界を変えたくはないのか?」と聞いた。Jobs氏のビジョンは世界を変えることであり、われわれは彼を信じるのだ。

 Jobs氏はiPhone発売のプレゼンテーションの中で、「今日は、私がこの2年半の間待ち望んでいた日だ」と話した。「時折、すべてを変える革命的な製品が登場する。一生の仕事の中で、1つでもそういうものに関わることができれば幸せなことだ。Appleは、そういうものをいくつか世界に持ち込むことができた、非常に幸せな企業だ」プレゼンテーションのこの時点で、Jobs氏は聴衆にマッキントッシュとiPodを思い起こさせ、彼が次に説明するビジョンを信じるようにし向けている。次に続いたのは「本日、Appleは電話を再発明する!」という言葉だ。

 電話を再発明する。このキャッチフレーズは単純で、力強く、簡潔な核となる目的を表しており、これは聴衆が覚えやすく、信じやすいものだ。これが10ワード以下であることにも注意して欲しい。

具体的な方法

プレゼンテーションのアウトラインを示す

 Jobs氏がビジョンを明確に述べ、簡潔なキャッチフレーズを示した後も、彼はプレゼンテーションのアウトラインを話し、聴衆を導いている。彼は全体の構造を説明することから始め、各部分を開始しては結論し、明瞭な形で先に進めていく。例えば、Macworld 2008の基調講演で、彼は「これはLeopardの完璧な相棒であるTime Capsuleで、これが私が今朝最初にお見せしたかったものだ」と述べている。

 聴衆に話の構造を知らせることで、今全体の話の中でどの位置にいるのかを理解させることができる。

利点を売り込む

ゴール:現実の問題を説明し、ソリューションを示す

 Jobs氏は気の利いた言い回しで核となるビジョンを話した後は、すぐに世界で新しい電話が必要とされる理由についての議論を始める。ソリューションは、現実の痛みを癒すものでなければ、聴衆を引き込むことはできない。Jobs氏は、まず業界の現状を説明することでiPhoneの利点を説明する。彼は問題を次のように説明する。「(スマートフォン)は賢くもなければ、使いやすくもない。われわれは、これまでのどんなモバイル機器よりも賢く、非常に使いやすい画期的な製品を作りたいと考えた。それがiPhoneだ」(Jobs氏)

 Jobs氏は続けて、ほとんどのスマートフォンが持つ問題を説明する。使われていない時でも、キーボードが電話の1/3を占めているというものだ。Appleのソリューションは、ボタンを取り除いて1つの大きなスクリーンを設ける、「革命的なインターフェース」を創り出すことだった。これは、スクロールホイールやスタイラスなしでどうやってその画面を操作するかという別の問題を生む。

 再び、Jobs氏は問題を設定し、ソリューションを提示する。「われわれは、世界でもっとも優れたポインティングデバイスを使うことにした。われわれが生まれつき持っているデバイス、われわれの指だ。」とJobs氏は言う。Jobs氏は次に、Appleの新しい「マルチタッチ」技術を説明する。これは、指の接触に正確に反応し、iPhoneでアプリケーションを動かすものだ。

 多くの話し手は、問題の前にソリューションを説明する。Jobs氏はこれを逆にし、聴衆が話を追いやすくしている。

  • コメント(1件)
#1 いが   2008-05-22 20:44:58
「Steve Jobs氏のようにプレゼンテーションを」ということで、ここで読んだことをどう日常に取り込んだらいいのかと考えて、「うーん、無理」と小生はあきらめてしまったのですが、素敵な想定事例を考えられている方がいらっしゃいました。

・スティーブ・ジョブズ風プレゼンは使いどころが肝心
http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50221270.html

すごくおもしろいです。
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