
SQLインジェクションでfuckjp0.jsを挿入--ラックが正規サイト改ざんを解説
小山安博
2008-03-27 21:45:01
Webアプリケーションの脆弱性を狙い、Webサイトを書き換えて個人ユーザーのPCの情報を盗むなどする攻撃が、3月に入ってから頻発している。セキュリティベンダーのラックによる調査でその攻撃の一端が明らかになった。
今回の攻撃では、WebサーバのIISとRDBMSのMicrosoft SQL Server上で動作するWebアプリケーションを攻撃対象としている。アプリケーション上に脆弱性が存在し、DBの文字列型が一斉に書き換えられ、サイト上にスクリプトが埋め込まれる――という攻撃だ。IIS+MS SQLの問題ではなく、Webアプリケーションの脆弱性に問題があるために攻撃が実施される。
攻撃は、Webアプリケーションの脆弱性を悪用。書き換えられたサイトにアクセスした一般ユーザーのブラウザ上でスクリプトがひそかに実行され、攻撃者が用意したサーバにアクセスさせられ、さらに不正なプログラムが置かれたサーバに転送される。1ユーザーに対して2つのサーバに転送され、1つはダウンローダーがダウンロードされてマルウェアがインストールされる。もう1つはユーザー環境のトラッキングが行われるという。
