iPhoneは新周波数帯の救世主!?

文:Dana Blankenhorn(Special to ZDNet.com)
翻訳校正:南紀奈子
2008-03-21 12:54:01
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 1年ほど前は、Verizonが例の700MHz帯オークションに勝利し、AT&Tと市場を分け合う複占がより強固になると言われており、暗澹たる思いにとらわれたものだった。

 だがこれは、「iPhone」が登場する前の話である。

 Googleが颯爽と現れ、落札に意欲を燃やすライバル企業を軽く蹴散らしてくれることをだれもが切に願っていた(もっともGoogleはそこまで乗り気ではなかったようだ)一方で、実はさらに大きな出来事が進行していた。

 iPhoneが情勢を変えたのである。

 iPhoneユーザーが、ほかのあらゆる無線デバイスユーザーをはるかに上回る量のデータ通信をしているおかげで、業界の均衡は崩れた。両者のデータ通信量の間には、500倍もの開きがあると言われている。

 iPhoneにおける無線データ需要の高まりと、AppleとAT&Tの独占提携に押された格好で、Verizonは同社のネットワーク制御権をデバイスメーカーに譲り、新たな周波数帯を「オープン」化せよとの要望に応えざるをえなくなった。

 ワイヤレス市場の勝敗を分けるデバイスで、VerizonとAT&Tはかつての支配的地位を失ったのである。代わりに、そうした状態には二度と戻さないというルールの下、競争をしていくことになった。

 だが、まだ大きな問題が残っている。われわれはVerizonに対し、同社が望むようにサービスの対価を支払わねばならなくなるのだ。もとはわれわれのものなのに、政府が「販売」し、Verizonが「購入」した周波数帯に、身銭を切らなければならない。

 とはいえ、Verizonが根っからのプロプライエタリ企業であるからこその望みもある。同社なら、AT&T(およびApple)の市場シェアを少しでも奪えると思えば、どんなタイプのLinux電話だって武器とするだろう。

 何とも皮肉な話ではあるが。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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