世界最大のSOA--Webを活用せよ

文:Joe McKendrick(Special to ZDNet.com)
翻訳校正:南紀奈子
2008-03-19 18:38:01
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 さまざまな統合技術や戦略(SOAを含む)に大金を投じているにもかかわらず、これまでの企業の努力はほとんど報われていない--ZDNetのブロガーであるDion Hinchcliffe氏をはじめ、多くの業界観測筋がそう口をそろえている。

 ただHinchcliffe氏は、完全な否定論者というわけではなく、過去の投資には相応の意義があったと主張する。従来のSOA(SOAPおよびWSDL Webサービスに基づくもの)がアジリティを高めるソリューションであることは、いまだ証明されていないものの、姿を現しつつある新世代SOAは結果を出してくれそうだ。

 もっとも、これはSOAと呼ぶべきではない。ウェブ指向アーキテクチャ、WOA(Web-Oriented Architecture)としたほうが適切だろう。WOAは、Hinchcliffe氏が「現存する最大のSOA」と表現するWWWを活用する。WOAのサービスは、軽量なWeb 2.0標準と、RESTおよびエンタープライズマッシュアップをはじめとする各種の方法論から生み出されるものだ。同氏によれば、企業ベースのSOAは「ローカルネットワーク」なのだという。

 SOAとWOAの違いをさらに詳しく見てみよう。Hinchcliffe氏は、「いずれのアプローチも、HTTPや、XMLなどの自己記述的データフォーマットを利用し、オープンスタンダードを積極的に用いて、不定かつ複雑なシステムを構築する要素となりえる」と説明する。しかし、SOAが「小規模で明確なエンドポイントを持ち、それらを介して多くの種類のデータやデータインスタンスをやり取りする傾向があるのに対し、WOAのエンドポイントはきわめて大きく、数も無制限といって差し支えない。個別のリソースそれぞれに1つのエンドポイントがあるわけだ。各リソースに対応するエンドポイントばかりでなく、ありとあらゆるリソースインスタンスに、URIの識別されたエンドポイントが対応している」と、同氏は述べた。

 さらに同氏は、「SOAは、ベンダーがツールとの相性を考慮してトップダウン式にデザインしたものだが、WOAはWebから自然発生的に生まれたのであり、シンプルな手続きコードやXMLパーサといった最高のサポートを得ている」と語す。「従来のSOAはブラウザやマッシュアップから利用するのが実に面倒だったが、WOAはどこからでもごく簡単に使える」点も、非常に重要な違いだという。

 Hinchcliffe氏の描く世界は、Web 2.0とSOAが混じり合い融合した、すばらしき世界である。企業ユーザーがサービスを容易に開発し、管理できるようにすることは、SOAの成功にもつながるだろう。やはりSOAは、ビジネスが主導権を握るべきものなのだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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