オープンソースに“セレブ”はいらない?

文:Dana Blankenhorn(Special to ZDNet.com)
翻訳校正:南紀奈子
2008-03-11 20:54:01
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 先週末の「SXSW(South by South West)」カンファレンスで、ジャーナリストのSarah Lacy氏がMark Zuckerberg氏にした基調インタビュー に対し、辛辣な批判が続出している。ここから、ある興味深い疑問が頭に浮かんだ。

 オープンソースと“セレブ”は縁遠いものなのだろうか。

 オープンソース界に有名人が存在することは確かだ。Eric Raymond氏、Linus Torvalds氏、Bruce Perens氏、Eben Moglen氏、Richard Stallman氏などがすぐに思いつくだろう。だが、彼らの名前を挙げても、ほとんどの人はだれだか判別できないに違いない。

 別にそれが悪いというわけではない。実際問題、知らなくて当たり前だと思う。

 オープンソース運動は、「目立つ」ためには不適切な活動だ。コードを開発し、コミュニティを築き、合意という価値を作り上げることが、オープンソース運動の本質なのである。明らかにテレビ向きではない。

 わたし自身は、恥ずかしながら今回のニュースで初めてLacy氏の存在を知ったわけだが、彼女は次のようにZuckerberg氏を挑発して顰蹙を買ったと、批判記事にはある。

 「(わたしの)番組を見ている人なら、わたしが(Techcrunch創立者のMichael)Arrington氏に水をぶっかけたことを知ってるわよね?」(注:実際にその場面が報じられたことはないが、そうした噂があるのは事実だ)

 超保守派として有名なRush Limbaugh氏や、コメディエンヌのEllen DeGeneres氏がするように、傍若無人に振る舞ったのはLacy氏なりのジョークであり、真剣にとらえるべきではないのはもちろんだ。結局のところ、舞台の主役は、ただWebサイトを立ち上げただけのZuckerberg氏ではなく、彼女だったのだから。

Sarah Lacy氏

シリコンバレーの有名ジャーナリスト、Sarah Lacy氏。

 「Valleywag」ブログは最近のエントリに、Lacy氏の主なセールスポイントは彼女自身だと書いている。すなわち、魅力的な容姿を持つ、「シリコンバレーで最もいかしたレポーター」というのが同氏の売りなのだと。

 したがって、現在は150億ドル相当の価値があるサイトを作ったZuckerberg氏へのインタビューも、実は彼女自身のためのものだったのかもしれない。

 だがしかし、聴衆がLacy氏にブーイングを浴びせたのは、同氏のインタビューが下手くそだったからなのか、それとも、Zuckerberg氏の話に割り込む同氏に反オープンソース精神を強く感じたからなのか、どちらだろう。

 オープンソースは概して、Lacy氏やその他のレポーターが実践しているセレブ信仰にまだ染まっていないが、これは問題なのだろうか。やはり、Torvalds氏を整形させたりするべきなのだろうか。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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