SOAを理解してもらうには、まずBPMから
翻訳校正:南紀奈子
「経営者に、SOAを気にせずにはいられなくなる理由を与えよ。すなわち、彼らにBPM(Business Process Management)を」
「Financial Express」サイトに掲載されたばかりの記事の中で、Kaushal Mashruwala氏がこうアドバイスしている。同氏の言い分は的を射ていると思う。経営者層や管理者クラスは、BPMという戦略に対しては強い親近感を持っている(彼らの仕事の成功はBPMにかかっているのである)。
BPMを理解することで、なぜSOAも理解しやすくなるのだろう。
本ブログで何度も繰り返したとおり、SOAは、経営陣からの了承を得なければ立ちゆかないものである。あるいは、認識と言ってもよい。少し前に、Jack van Hoof氏がこんなことを話しているのを聞いた。「SOAベースのソリューションを作ってくれと頼んでくるビジネスマネージャーなど、1人も知らない」
Mashruwala氏は、SOAがしばしば流行語と化している現状を指摘し、「アプリケーションを実装するための新たな方法」に成り下がっているケースが多いと述べた。
しかし、ここにBPMを取り入れ、SOAと混ぜ合わせることにより、経営者層はテクノロジーを介して何かを変革し、ビジネスを展開させていく力を得られると、同氏は強調する。
「BPMの経営哲学は、ビジネス側の人間に、彼らの日常業務を改善させるプロセスを考え出す力を与える。経営者は、自分たちの求める条件を定義するという新たな役割を手に入れ、IT側と共通する言語を使って、実際にソリューションなどを実装する際に生じる問題を解決できるようになる。SOAのビジネス的側面としてのBPMが果たす役割は、単なる可能性以上のものがある。こうした変化は、現在進行形で起こっている」(Mashruwala氏)
SOAとBPMは、無理にそうしようとしなくても、自然に融合し始めるだろう。BPM、SOA、エンタープライズアーキテクチャは、長期的な目で見れば、結局のところ同じものだと言える。Richard Lendvai氏の言葉を借りれば、「どれもアーキテクチャ」ということだ。同氏はさらに、「アーキテクチャとは基本的に、一定の法則に則って作業を行い、企業に結果をもたらす仕組みを明確に調える企業の能力を意味している。モデリングやパラダイム、あるいはその他の流行物とはほとんど関係がない」と続けている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ