Six Apartのキーマンが語る「オープンの地平」--builder tech day

笠井美史乃
2008-03-05 17:30:02
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OpenID makes things easier

David Recordon氏 David Recordon氏

 「OpenIDを利用すると、プロバイダには(ユーザーの)流通が大きくなるというメリットがある。また、特に新しいユーザーにとって、より簡単・迅速にサービスにアクセスできるメリットがある」と考えを述べた。

 さらに、スケールの観点からもOpen化がもたらす利点を挙げた。Yahoo!やAOLなどが陥ったいわゆる「IM WARS」の状態。これが、Jabber/XMPPの登場により一変したことになぞらえ、かつて通信にはHOSTが必要で、通信したくても帯域が足りずに動かせなかったものが、今はDNSで分散させることによってそれを解決していると解説し、大きな流れとして集中化から分散化へ向かっていると指摘している。

 分散化、つまりOpenな処理は、「理想とされる状態にたどり着くまでにはまだ険しい道がある。しかし、ゆくゆくはたどり着くと考えている」と述べた。

 そして最後に、Six ApartのAnli Dash氏によるコメントが紹介された。

 Web上にある「独自のプラットフォーム」を氷に例え、一定の時間は形を保っている氷も時間が経てば溶けて水になり、そしてより良い技術となる、との見解だ。また、Googleによる「Webはプラットフォームである」という考えも紹介。これらから氷の浮いている水がWebそのものであり、氷が溶けることによってWebがより良くなっていくとの考えが読み取れる。

 氷が溶けること、即ち「Open化」はゼロサムゲームではなく、誰にとっても新たな価値を生み出すものであると重ねて強調している。

 そして、Openとビジネスとの関わりについて「Openの姿勢を貫いていけば、ひとつのビジネスを構築していくことが可能だと思う。考えなくてはならないのは、どういうサービスを提供したいのか、そのためにどの技術を使わなければならないかを、選択していくことなのだ」と述べ、講演を締めくくった。

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