Six Apartのキーマンが語る「オープンの地平」--builder tech day

笠井美史乃
2008-03-05 17:30:02
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 2月28日に開催されたbuilder初のイベント、builder tech dayの基調講演では、Six ApartのDavid Recordon氏が「SocialGraph、オープン標準が果たす役割について」と題してして、Openによって何が起きているのか、それが生み出す価値は何なのかを語った。

EVERYONE TALKS OPEN

 今、誰しもが口にする「Open」。しかし、改めてOpenとは何かを考えると、様々な場所で、それぞれの考え方による技術があることがわかる。しかし今、それらをまとめてして語る言葉がなく、それがOpenに混乱をもたらす元になっており、ビジネスの観点でOpenはどうあるべきか決断することを難しくしている、とRecordon氏は言う。しかし一歩Openへ踏み出せば、そこは「中間地点にある広いグラウンドのようなもの」。ここで活用できるものがたくさんあるとの考えを述べ、その事例を挙げた。

Open Source、OpenID、Open APIなど、様々な Open Source、OpenID、Open APIなど、様々な"Open"がある

Open APIs create combined value

 まずはOpen APIについて。

 すでに活発に利用されているが、良い事例としてRecordon氏はFacebookを挙げ、APIをドキュメント化するだけでも1つの成功事例と言えると述べた。FacebookはAPIをドキュメント化するところに時間を費やし、これをベースに開発者が多くの価値を構築しているというわけだ。

 また、Twitterやlivedoor OAuthの例も挙げ、APIをベースにできる様々なことが、サービスプロバイダ自身が関与せずに作られている点が重要であるとした。さらにOpen APIを持っていないmixiにおいても、外部でライブラリを作る人が現れ、もともとOpen対応にデザインされていない情報さえも抽出されるようになっている事例を紹介した。

 これらの動きについて、Recordon氏は「オンライン上にデータを作ると、作成者はそれを自分のものだと認識する。それを使っていろいろやりたいと思うのは自然なことで、誰も止められない」とポイントを分析してみせる。

 では、こうした動きによって具体的に何が変わるのだろうか。

 次に挙げられたのはcraigslistというサイトだ。様々な地域ごとに住宅物件や求人、セールなどの情報が集められているが、その膨大な情報量はただリストとしてひたすら並んでいるだけだ。しかし、ここで提供されているAPIを使って、情報を地図上に表示するサービスが作られたのだという。多数の情報と視覚的表示の組み合わせにより、APIが新たな価値を生んだ事例だ。

craigslistの事例。ただ単に列挙さている情報を、地図上に表示させるサービスができた。示されているのは物件情報だ craigslistの事例。ただ単に列挙さている情報を、地図上に表示させるサービスができた。示されているのは物件情報だ

 ここでRecordon氏は聴衆に向かって、「インターネットでたった1つのWebサイトしか使わない人はいますか?」と質問した。

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