ITプロジェクトを分析し、評価する4つのヒント

文:Tom Mochal(TechRepublic) 翻訳校正:原井彰弘
2008-02-19 15:57:01
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メトリクスの価値が収集コストに見合うことを確かめよう

 大部分のプロジェクト管理作業にはコストが関係するが、それはメトリクスについても例外ではない。メトリクスの収集と管理にもコストはかかるのだ。メトリクスによっては、内容自体は興味深いものの、改善に利用できる情報は何も提供してくれないものもある。また、収集に恐ろしくコストのかかるメトリクスも存在する。従って、メトリクスの収集にかかるコストと、それによって得られる潜在的な利益が釣り合っていることが重要となる。まず、組織が必要としているメトリクスから収集を始めよう。そして、収集にコストや労力を必要とせず、もっとも大きな潜在的利益を持っているメトリクスを収集対象に加えていこう。

メトリクスが完全なストーリーを持つようにしよう

 多くのメトリクスの問題点は、完全なストーリーを伝えないように報告されるということだ。プロジェクトマネージャやプロジェクトチームはそのメトリクスが何を意味しているのか知っているかもしれないが、それ以外の人はその情報を読んでも何のことか理解できないかもしれないのだ。

 この問題の解決策としては、メトリクスを報告する際に注目すべき点も併せて報告するという方法がある。たとえば、現在までの経費を報告する際に、プロジェクトにおいて現時点で予想される経費も併せて載せるといった具合だ。もし、プロジェクトが10万ドルを今までに使用しており、予算の合計が15万ドルであるということだけを報告した場合、文脈が存在しないので読み手はその状態がよいのか悪いのかを判断できない。確かに予算を下回ってはいるものの、作業もまだ終わってはいないのである。このような情報を伝える際には、今までに10万ドルを使っているという情報と共に、見積もりではプロジェクトの現時点で11万ドルを使うはずだったということを示せばよい。そうすれば「もしこの傾向が続けば、プロジェクトにかかるコストは最終的に13万5千ドルとなって、15万ドルという予算を下回るだろう」と見積もることができる。文脈と共にメトリクスを報告することで、読み手が数字の意味を理解できるようになるのだ。

メトリクスの趣旨と結果をふまえてチームを養成しよう

 「メトリクス」の定義は誰にとっても常に明らかというわけではない。プロジェクトマネージャが大規模プロジェクトにメトリクスを導入しようとしている一方で、プロジェクトのチームはメトリクスの収集とそれで得られるビジネス価値を結びつけて考えないかもしれないのである。これは顧客にも同様に影響を与えうる。だから、プロジェクトマネージャは時間を掛けて説明を行い、なぜメトリクスが必要かということと、収集した情報はどのように改善を促進するのかということを伝えなければならないのだ。プロジェクトのチームについても同様で、どうすればメトリクスの中から工程や成果物の状態を示す値を見つけられるのかを彼らが理解していなければならない。チームと顧客を教育することで、労力や周囲の反発を減らしつつ、より優れたメトリクスを得られるようになるのである。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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