選べないけど大切な上司とうまく付き合っていくための十訓

文:Calvin Sun 翻訳校正:吉井美有
2008-01-08 08:00:00
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 上司。それはいたら困るがいなくても困る人。好むと好まざるとにかかわらず、われわれの大半は上司と付き合っていかなければならない。そして、その付き合い方はわれわれ自身のキャリアの進展や給与だけではなく、精神衛生状態にも影響を与えることになる。今回は、上司とうまく付き合っていくためのティップスを紹介しよう。

#1:上司が良い知恵を持っているかもしれないと思うようにする

 上司は何もわかっていないと思ってはいないだろうか。マーク・トウェインの言葉を思い出してみてほしい。彼は14歳だったときに、父親があまりにも愚か者で耐え難いと感じていた。しかしその後、21歳になった時に、父親がたった7年間で学んだことの量に驚いたと言っているのだ。あなたの上司はあなたが考えているよりも賢明であるかもしれないし、あなたがキャリアを積んでから上司の賢明さがわかるようになるかもしれない。また、悪い上司が良いアドバイスを与えることもあるのだ。

 ずいぶんと昔にわたしの上司が仕事というものについて述べたことを思い出す。彼はわたしに、漫然と仕事の指示を待つのではなく、必要とされていることを積極的に探すべきだと言ったのだ。

 これを次のように考えるようにしよう。悪い上司からでも学ぶことはある。その上司がなぜ悪い上司であるのかを分析した後、自らが上司になった際にはそういったことをするまいと決意すればよいのだ。止まっている時計でも、1日に2回は正しい時間を示しているという皮肉な格言もある。

#2:上司の目標を知っておく

 ソフトウェア開発者はしばしば「トレーサビリティ」(追跡可能性)を重視する。ソフトウェアシステムの要件は企業の目標と直接的あるいは間接的に結びついている、すなわち目標に対するトレーサビリティを保持していなければならない。したがって、理論上は、そのようなトレーサビリティが欠如した要件は不適切と見なし、削除するべきなのだ。

 これと同様に、大局を見るようにするべきである。上司があなたに何を期待しているのかを知っておく必要がある(次の#3を参照してほしい)。しかし同時に、自らの仕事が上司にとってどう役に立つのかを理解しておく必要もある。あなたの行っていることが、自らの職務を果たすだけではなく上司の目標達成にも資するものであるようにしたい。

#3:上司があなたに対して持っている期待を把握する

 わたしは若い頃に、何もすることがないと母に不満を述べたことがある。それに対して母は「ピアノを練習したらどうなの」と返した。それ以来、わたしはこの件に関して母に不満を述べたことはない。

 子どもであれば、両親が期待していることを無視しても差し支えないかもしれない。しかし、上司の期待していることを(故意にであれ偶然にであれ)無視すると、自らのキャリアを台無しにしてしまうおそれがある。自らがどのようにして評価されるかを知らずして、どうしてよい人事考課を期待できるだろうか。あなたが自らに期待されていることをわかっている場合、それは定量化できることかどうかを考えてみる。定量化が可能であれば、上司とあなたの双方にとって、あなたの考課は楽なものとなるだろう。

 あなたの行っていることや達成したことについて、時折上司に問いを発し、上司があなたと同じ見解でいることを確認しておこう。上司があなたの業績に不満な点があると思っている場合、あなたがそのことについてできるだけ早く知り、修正する方が、上司とあなたの双方にとって望ましいはずである。

 考課の段階では驚くような話は出てこないのが理想的だ。そんな話があれば、その原因は上司が目標を伝えなかったか、あなたがそれを理解しなかったかのいずれかだ。そんなことが起こらないようにしよう。

#4:手のかからない部下になる

 上司がいつも様子を気にかけ、フォローアップしなければならないような「問題のある従業員」になってはいけない。そうではなく、上司が頼りにできるような従業員になるようにするべきだ。そういった実力にはすぐには気付いてもらえないかもしれないが、優れた上司であればそのうちに気付き、高く評価してくれるだろう。

 あなたは常に完璧だろうか。そんなことはないだろう。間違いを犯したり問題を引き起こしたりすることが、少なくとも一度はあるはずだ。そういった場合、上司に報告する際(次の#5で述べているように、報告はするべきである)には、問題そのものについての報告だけで終わらせないようにしよう。何らかの解決策を考えておき、それを上司に進言できるようにしておこう。

#5:上司への報告は迅速に行う

 上司が後から問題を聞いてびっくりする、ということがないようにしたい。言い換えると、あなたが問題を起こしたり、過ちを犯したりした場合には、上司に自ら報告するべきだ。あなたに関する悪い話を上司に伝える人間は、あなたの顧客や同僚ではなく、ましてやその上司でもなく、あなた自身であるべきなのだ。電話相手や顧客とのやり取りにおいて相手が憤慨したまま話が終わってしまったような場合、そのやり取りが終わり次第、上司に電話をかけて事の経緯を説明するべきである。上司に対して、あなたの話した相手がだれだったのか、その相手が憤慨している理由は何か、そして上司がその人物から聞くことになるであろう内容を伝えておくのである。また、あなたの見解も主張しておこう。

 良いニュースについても同じことが言える。あなたの収めた成功については上司に報告しておくべきなのである。そうしないと、上司がその上司から祝福の言葉をかけられた場合に、部下の仕事ぶりを把握していないという印象を与えてしまうおそれがあるからだ。

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