
PostgreSQLベースの「PowerGres Plus」新版--信頼性とセキュリティを強化
SRA OSS日本支社は4月10日、データベース(DB)ソフトウェアの新版「PowerGres Plus V9.1」の販売を開始した。製品価格は初年度サポート込みのCPU単位でLinux版とWindows版がどちらも23万9400円、サポート価格が15万7500円。4月24日から出荷する。
PowerGres Plusは、オープンソースのDBソフトウェア「PostgreSQL」をベースにした「PowerGres」ファミリに含まれる。PowerGresは2003年から販売。PowerGres Plusは富士通が協力、PostgreSQLに信頼性とセキュリティ機能を追加している。新版はPostgreSQL 9.1をベースにしている。
PowerGres Plusの新版では、信頼性強化の一環として、トランザクションログを二重化した。ディスクが破損した際のデータ損失を防ぎ、簡単に最新の状態に復旧できるという。信頼性強化では、データファイルの破損を検査して、破損がほかの部分に広がることを未然に防ぐとしている。
新版ではまた、業界標準の暗号化アルゴリズムであるAESでDBに格納されるデータやバックアップデータ、トランザクションログ、一時ファイルを暗号化する。データは自動的に暗号化、復号されるため、アプリケーションが暗号化を意識する必要がない。
IntelプロセッサXeonの5500番台以降に搭載されるAES-NI命令を活用して、暗号化と復号のオーバーヘッドを極小化していると説明。暗号化するデータを選別しなくても、アプリケーション全体のデータを暗号化できるとメリットを説明している。
管理性も向上させたという。PostgreSQLのアーカイブログを使ったDBのバックアップとリカバリの手順は複雑と指摘されている。PowerGres Plusでは、GUI管理ツールとコマンドラインツールでバックアップの操作を簡素化している。
トラブルが起きた際の調査に必要なcoreファイルは、DBシステムでは大きくなりがちと言われる。PowerGres Plusはcoreファイルの大きさを縮小するとともに、任意のディレクトリに格納できるようになっている。
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