日本オラクルの2013年は飛躍の年--シンプルなITで顧客のイノベーションを加速
日本オラクルは1月21日、2013年の取り組みについて明らかにした。そのメッセージは、“Simplify IT”および“Power Extreme Innovation”である。代表取締役社長 最高経営責任者の遠藤隆雄氏は、「企業のITシステムをシンプルにしながらイノベーションを最大限に加速させる」と自信を見せる。
この自信の背景にあるのは好調な業績だ。日本オラクルが12月に発表した2013年度(2012年6月~2013年5月)上半期の業績は、ソフトウェアライセンスが23.7%増の211億8700万円で、そのうちデータベース&ミドルウェアが19.8%増の183億5400万円、アプリケーションが57.0%増の28億3300万円と報告されている。
ITのシンプル化に対する取り組みとしては、アプリケーション、ミドルウェア、データベース、OS、仮想マシン、サーバー、ストレージという完成されたスタックでベスト・オブ・ブリードの製品を活用し、各業種に最適化されたインテグレーションを実現する。遠藤氏は、「スイッチオンですぐに効果を発揮するITを提供する」と言う。
また、「プロセスイノベーター」から「ビジネスモデルイノベーター」に、「テクノロジーパートナー」から「ビジネスパートナー」に、「情報システム部門へのアプローチ」から「事業部門へのアプローチ」へと守備範囲を拡大していくことで、イノベーションの加速を実現するという。
そのための具体的な取り組みとして、「エンジニアドシステムズ」「クラウド」「カスタマー・エクスペリエンス」という3つの分野に注力する。まずエンジニアドシステムズでは、ハードとソフトが最適に動くように設計、実装された製品で、時間とコストをかけて開発、チューニング、設定、構築、運用・保守していたシステムをシンプルにする。
またクラウドでは、業務アプリケーション「Oracle Fusion Applications」やタレントマネジメントアプリケーションの「Taleo(タレオ)」、カスタマーサービスアプリケーションの「Oracle RightNow(ライトナウ)」などのクラウド展開を強化するほか、次期バージョンの「Oracle Database」のクラウド対応も計画されている。
さらにカスタマー・エクスペリエンスでは、製品やサービスの機能や価格で差別化するのではなく、顧客の購買と所有のプロセスで価値を向上する製品群「Oracle Customer Experience」を提供。遠藤氏は、「2013年は“飛躍”の年。すべての製品、サービス、ノウハウ、資産を生かし、顧客のイノベーションを支援する会社に飛躍する」と話している。
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