アクセンチュア、スマートデバイスを利用した経営革新を支援
アクセンチュアは8月3日、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスを利用して、企業の経営革新の実現を支援するモビリティ・サービスの提供を開始することを発表した。
モビリティ・サービスは、企業のモビリティ戦略策定からスマートデバイス向けアプリケーションやプラとフォームの設計、構築、サービス運用に至るエンド・ツー・エンドの包括的なサービス。Testing as a Service、エンタープライズ・モビリティ、M2M領域の3つのエリアにフォーカスして、サービスを提供する。
Testing as a Serviceでは、スマートデバイス向けアプリケーション開発のテスト工数やコスト削減などを目的に、実機・実網環境を使用したリモートテストセンターを開設。アプリケーションの自動化テスト環境を利用したサービスを提供するほか、テスト業務や開発の受託など、モバイルアプリケーション開発を円滑にし、品質向上を支援する。
またエンタープライズ・モビリティでは、スマートデバイスを利用して、粒度の細かい情報をリアルタイムに取得することで、現場の業務を効率化するとともに、迅速な経営判断や調達・生産の最適化など、企業のバリューチェーン全体にインパクトを与える業務プロセス改革を支援する。
さらにM2M領域では、スマートデバイスなど、さまざまな機種から発信されるセンサーデータや位置データなどを分析し、経営に生かす情報として提供。これまで勘や経験に頼っていたマーケティングやサプライチェーン管理などの分野において、より精度の高い、鮮度のよい情報に基づいた企業経営の実現を支援する。
アクセンチュアのモビリティ サービス グループ統括 エグゼクティブ・パートナー、清水新氏は、「スマートデバイスの発達とソーシャルメディアの普及により、モビリティ環境は大きく変化した。これまで企業のマーケティングプロセスは、インターネットが中心だったが、今後はソーシャルメディアによる利用体験の評価やフィードバックなどが大きな力を持つ時代になる」と話す。
こうした背景から、ビジネス環境でスマートデバイスを積極的に活用したいと考えている企業は多く、エンタープライズITにおけるユーザーインタフェースにおいても、PCだけでなく、スマートデバイスも対象とすることが必要になっている。しかし現在、数多くのスマートデバイスが登場しており、機種依存問題を解決するためのテスト工数が増え続けている。「そこで自動化によるテスト工数の削減が必要になる」と清水氏は言う。
アクセンチュアのリモートテストセンターでは、約50種類のスマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスをUSBで専用クレドールに接続し、インターネットを介して制御可能な仕組みを提供。PC上に表示されるライブ映像を見ながら、豊富な自動化機能を利用して、テストを効率化することで、モバイルアプリケーションの効率的な開発と品質の向上を可能にする。
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