やました たつを(フリーライター)

SAP、データベース市場に参入--破壊なき破壊的データベース革新を目指す

2012-05-10 23:30:00

 SAPジャパンは5月9日、データベース事業戦略に関するプレス向けの説明会を開催。インメモリコンピューティング基盤である「SAP High-Performance Analytic Appliance(HANA)」を中核とした「SAP Real-Time Data Platform」を実現し、データベース市場に本格参入することを明らかにした。


 2012年にSAP AG(SAP)は40周年(1972年創業)、SAPジャパンは20周年(1992年創業)を迎える。SAPでは創業当時から「リアルタイム経営を推進する」という企業理念に基づいて事業を展開してきた。SAPジャパン 代表取締役社長、安斎富太郎氏は、「リアルタイム経営の実現には“標準化”と“簡素化”が重要な鍵となる」と話す。



 「現在、SAPでは、ERP、分析、モバイル、データベース、クラウドの5つの事業領域でリアルタイム経営を推進しており、それぞれの分野で標準化と簡素化に取り組んでいる。中でも注力しているのがデータベース分野であり、2010年7月に完了したサイベースの買収はその取り組みのひとつといえる」(安斎氏)。


 SAPジャパンでは、2012年4月1日付けでSAPジャパンのHANAおよびテクノロジー営業部とサーベースおよびアイエニウェア・ソリューションズの営業部門を統合し、データベース・テクノロジー営業統括本部を創設。サイベース 代表取締役社長、早川典之氏が事業部長に就任し、サイベースの社長と兼務することが発表された。



 早川氏は、「SAPとSybaseの組み合わせにより、ERPとデータベースを統合し、サポートと調達のシングルソースを実現できる。またSybase ASEとSAPは、他社製データベースよりもTCOを28%削減可能。さらにHANAを中核に、ASE、IQ、SQL Anywhereなどの完全なポートフォリオを実現。ビッグ・データにも対応できる」と話している。


■データベース市場に本格参入


 具体的な取り組みとしては、HANAを中核としたSAP Real-Time Data Platformにより、Sybase ASE、Sybase IQ、SQL Anywhere、Sybase ESPなど、すべてのSybase製品を統合。まずはHANAとSybase製品群の連携を実現し、次に最適化を実施、最終的にはHANAとSybase製品を完全に融合させる計画となっている。



 SAPジャパン リアルタイムコンピューティング事業本部長、馬場渉氏は、「SAPのデータベース戦略の基本方針は、顧客の既存システムを破壊することなく、破壊的なデータベース革新を実現すること。HANAを中心にデータベース市場に本格参入し、圧倒的なシンプルさ、圧倒的な低リスク、そして共学の高性能を顧客に提供する」と話す。


 またSAPのデータベース各種採用支援施策および投資施策として、HANAの価格を初回発売時に比べ半額以下にするほか、約270億円規模のSAPデータベース採用支援ファンドおよび約125億円規模のSAP HANAリアルタイムベンチャーファンドをグローバルで創設することを明らかにしている。


 

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
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