やました たつを(フリーライター)

F5 AGILITY Forum Tokyo 2012:性能、拡張性、F5のサポートなどを評価--UCSにF5 Viprion 2400を採用したリコー

2012-02-06 08:00:00

 F5ネットワークスジャパン(F5)が2月1日に開催した「F5 AGILITY Forum Tokyo 2012」の午後のセッションに、リコー 品川センター IT/S本部 IT/S企画センター 所長の石井普之氏が登場。「リコーにおける新規クラウドインフラ構築とユニファイドコミュニケーションの実現」をテーマに、F5 Viprion 2400の導入事例を紹介した。


 リコーでは、リコーバリューに基づいて、デジタル複合機やプリンタなどのオフィス向け画像機器を中心とした「画像&ソリューション」、サーマルメディア、光学機器、半導体、電装ユニットおよび計量器などを製造・販売する「産業」、デジタルカメラを製造・販売する「その他」の3つの分野で事業を展開している。


 現在、リコーグループの従業員数は、国内4万人、海外7万人。2011年3月期の売上は、1兆9420億円に上る。内訳は、画像&ソリューション分野が8割以上を占め、日本4割、欧米5割となっている。今後、さらなる成長と事業領域の拡大、体質改善を目指すリコーでは、事業領域拡大の一環としてユニファイドコミュニケーションシステム(UCS)を構築した。



UCSのADCとしてF5 Viprion 2400を採用


 UCSは、メールや音声、映像などを、IPネットワーク上で統合し、コミュニケーションを効率化するための仕組み。UCS市場は、インターネットやクラウドサービスの拡大により、グローバルで大きな成長が見込まれている。リコーでは、世界180カ国以上で映像コミュニケーション製品を展開しており、その強みを生かした事業展開を目指している。


 UCS事業の第一弾として、遠隔映像コミュニケーションシステムを製品化。ポータブルタイプ「P3000」を2011年8月22日に、会議室設置タイプ「S7000」を2012年1月19日に発売している。また新サービスとして、クラウド映像コミュニケーションサービスも提供。今後もUCSに対応した新製品や新サービスをグローバルに展開していく計画という。


 リコーが構築したUCSは、いつでも、どこでも、だれとでもコミュニケーションできるシステムと、それを相互接続するクラウドサービスで構成されている。異なる機器同士を独自のIDで連携するM2M(Machine to Machine)通信技術や新しい映像コーディック技術「H.264/SVC」、リアルタイムに双方向通信を可能にするクラウドサービス技術など、リコー独自の新技術が採用されている。


 このUCSのアプリケーション・デリバリ・コントローラ(ADC)として、F5 Viprion 2400を採用。XMPP、RTP、HTTPの負荷分散やSSLアクセラレーションによるセキュリティの向上、堅牢性やスループットの向上などの効果が期待されている。F5 Viprion 2400が採用されたのは、高いパフォーマンスや将来に向けた拡張性、F5のサポート体制などが評価されたためだ。



グループ共通ITインフラとして展開


 今後リコーでは、UCSを中心として、リコーグループの共通ITインフラを構築していく計画。開発コストの増大や開発期間の長期化を招いているサイロ化した既存のITインフラを、共通ITインフラに移行することで、顧客価値の増大、開発コストの低減、開発期間の短縮などの効果を期待している。


 また新たな事業展開として、グローバル共通のサービス基盤とサポートサービスも提供する予定。認証や画像変換など、リコーのSaaSアプリケーションが使用する共通部分をプラットフォーム化することで、各リージョンの基幹システムを迅速かつ柔軟に連携できる仕組みの実現を目指している。 

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
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