やました たつを(フリーライター)

F5 AGILITY Forum Tokyo 2012開催:「継続的な革新で顧客のビジネスを支援する」とF5のCEO

2012-02-02 08:00:00

 F5ネットワークスジャパン(F5ジャパン)は2月1日、都内ホテルで「F5 AGILITY Forum Tokyo 2012」を開催した。「アプリケーション視点のネットワークがIT環境の未来を拓く」をテーマとしたこのイベントには、300名を超えるユーザーやパートナーが来場した。


 イベントのオープニングに登壇したF5ジャパンの代表取締役社長、アリイ ヒロシ氏は、「2011年は、BIG-IP v11を発表したり、社員が100名を超えたり、最高の1年だった。2012年もパートナーの皆様と協力しながら、さらなる飛躍の年にしたい」と挨拶した。


 また基調講演には、米国F5 Networks(F5)のPresident, CEO, and DirectorであるJohn McAdam氏、およびSVP of Product Development and CTOであるKarl Triebes氏が登場。McAdam氏が2012年度のビジネス戦略を、Triebes氏が最新技術動向を紹介した。


継続的な革新で顧客のビジネスを支援


 F5は2012年度第1四半期に、前年同期比19.9%増となる3億2240万ドル超の売上を達成した。現在、フォーチュン500社の64%がF5のソリューションを導入しているが、その内50台以上の製品を導入しているのは14%に過ぎない。


 しかしMcAdam氏は、「この数字は悲観するものではない。なぜならまだ86%の成長の余地が残っているということだからだ。いまやビジネスにインターネットは不可欠であり、F5のソリューションは多くのユーザーに高く評価されている」と話す。


 たとえばソフトバンクでは、2011年にサービスの提供を開始したリモートアクセスサービス「ホワイトクラウドゲートウェイサービス」にBIG-IPを採用。“クラウドサービスに欠かせないマルチテナント環境を実現できるのはBIG-IPだけだった”コメントしている。


 またガートナーが調査した、2011年第3四半期のAdvanced ADC市場のシェアでは、F5がトップで57.1%と報告されている。またIT専門調査会社であるIDC Japanが発表した、2010年のL4-L7スイッチ市場の売上では、F5ジャパンが7年連続トップシェアを占めている。


 「日本市場は対前年比21.5%の成長を遂げており、F5にとって非常に重要な市場だ。2000年にF5のCEOに就任して以来、毎年このイベントに参加していることからも、F5にとって日本市場がどれだけ重要かを理解してもらえるだろう」(McAdam氏)


 McAdam氏は、「2012年は、継続的な革新により、顧客のビジネスを強力に支援していく。そのためにはパートナーとのより強固な連携も必要。今後も“ITのチカラを意のままに(IT agility. Your way.)”活用できる世界の実現を目指していく」と話している。


F5が描くテクノロジーの未来


 McAdam氏に続き基調講演に登場したTriebes氏は、「F5はテクノロジー企業であり、2004年に大きく変革した。もはや“ロードバランサーだけの会社”ではなく、アプリケーション・デリバリ・ネットワークのリーダーに位置づけられている」と話す。


 F5では、特にセキュリティ分野に注力しており、BIG-IP v11がICSA Labsから認証を取得したことを発表。Triebes氏は、「アプリケーションファイアウォールの分野だけでなく、ネットワークファイアウォールの分野にもビジネスを拡大していく」と言う。


 今後のセキュリティ分野に対する取り組みの中核となるのが「Project Topaz」だ。Project Topazでは、アプリケーション、プロトコル、ネットワークを包括的に可視化し、統合するユニファイドセキュリティフレームワークを実現する。


 Triebes氏は、「もはやIPSやIDS、ファイアウォールだけではシステムは守りきれない。次世代ユニファイドセキュリティを実装したBIG-IPにより、既存のファイアウォールを置き換えていくのが目指すゴールだ」と話している。


 また次世代ハードウェアでは、BIG-IPの1600~8950の後継機となる3つのプラットフォームを紹介。ローエンド向けの「Stratos」およびミッドレンジ向けの「Whitehorne」は性能が7倍に、ハイエンド向けの「Treadstone」は4~5倍の性能向上が見込まれている。


 さらにVIPRIONでは、2012年に「Centaurブレード for VIPRION」および「VIPRION P8シャーシ」を、2013年~2014年にはコードネーム「ARMSTRONG」と呼ばれる次世代機をリリースする計画となっている。


 そのほかサービスプロバイダー、通信事業者、モバイル向けのロードマップでは、トラフィックの分類や加入者のポリシー管理、分析および課金(RCRF)などを搭載したDPI(Deep Packet Inspection)をBIG-IP v11.1に実装する計画。2012年第2四半期に体験版が公開される予定となっている。 


F5ジャパン社長のアリイ ヒロシ氏、F5 CEOのJohn McAdam氏、CTOのKarl Triebes氏(写真左より)

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
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