Windows7に望むもの
コーホー、コーホー、こんにちは、まだインフルエンザになっていないところを見ると、ベイダーマスクが非常に有効だということを声高に宣言したい、ベイダー卿です。
例えば、1億円でゴッホの絵を買うとしますよ。
どこかのオークションかなんかで、「ハンマープライス!」みたいな事しましてね。
無事ゲット。
ワクワクしながら、到着を待つわけですね。
で、その送られてきたゴッホの絵がですよ。
上半分しかない。
とするじゃないですか?
さすがに頭にくるわけですよ。
ハンマー一発振り下ろしてもらうために、あんなに高い金払ったのに!って。
で、宅配のにーちゃん(アナキン)に問い詰めようとすると、
アナキン 「残りは、後で徐々に送られてきますんで」
とか、平然と言って、
目をパチクリさせているのを尻目に、
アナキン 「じゃあ、ここに、印鑑か、サインお願いしま~す」
とか、軽く言われてみなさいよ。
もう、ぶちきれる事、この上無しです。
宅配のアナキンと話しても、埒が明かないわけですから、次は、当然、オークションの担当者(ヨーダ)に電話しますよね?
そうすると、
ヨーダ 「え?知りませんでした? 下の部分は今描いてるんですよ。うちは、毎週少しずつ送りつけるディアゴスティーニ方式なんで。1週間に1500円分ずつですから、1億円のゴッホの絵ですとね、全部そろうまで、結構かかりますね」
とか平然と言って、なんで事情も知らないの? 常識でしょ?みたいな感じで、不機嫌にガチャンと電話切られたら、どう思います?
怒り心頭。
軽く発狂しますよ。
明らかに10回くらいはダークサイドに落ちて、シスの手先の手先のそのまた手先くらいに成り下がること間違いなし。
でも、Windowsでは、それが許されている。
これが、分からんのですね。
普通におかしいと思わない僕らっておかしいんじゃないですかね?
商品が分割されて送られてきて、それでも文句を言わない、超優良顧客ですよ。
って、僕が何を言ってるのか、わかりますか?
WindowsUpdateという名前で、後から欠点を補うために送られてくるプログラムやデータの数々。
Windowsに限らず、他のソフトにしても、パッチだとか、差分ファイルだとか、そんな感じで、後からプログラムが追加されてくる事はありますが、Windowsの酷さは群を抜いているわけです。
毎月ですからね。
でも、それに文句をいう人はあまりいない。
そんなシステムを許すという慣習が、この業界には存在する。
あれ、僕らは普通に受け止めてますけどね。
ゴッホの絵だったら、確実にぶちきれるのに、なんでOSやアプリだとぶちきれないのか、僕も含めて不思議。
そういう状況に慣らされちゃってるというのがあるわけですから、僕らの対応は、まあ仕方が無いんですけどね。
また、新しく出てきたハードウェアなんかに対応するとか、セキュリティ関連でどんどん出てくる新たな脅威に対応するという部分はわかりますよ。
良いことも悪いことも日進月歩なのですから、それに追従する姿勢は高評価ですらある。
でもね。
それ以外のものもあるでしょ?
かなり。
リリース前に潰しておくべきバグを潰し忘れてたりしてないか?
動くべき機能が動かないままに、出荷しちゃってないですか?
未完成品をリリースして、納期に間に合ったと勘違いしてないですか?
こういう追加パッチを見るたびに僕が思うこと。
テレビを買ったら最初は液晶パネルだけが届いて、残りの制御回路とか、リモコンとかは後から徐々に来ますとか、それって、地デジを見るなって言ってるようなもの。
掃除機買ったら本体だけ先に届いて、ホースは後からやってきますだとか、もしもダイソンの吸引力なら、使う前に僕が吸い込まれてしまいますって。マジで。
それと一緒だってこと、いつになったら気がつくんだ?
なんて思うわけですよ。
さらに、悪いことに、
「新しいWindowsUpdateが出たので、それをちゃんとインストールしてください」なんて、普通に言ってくる。
さもインストールしないほうが悪いとでも言いたげに。
僕 「え?ちょっと忘れてただけでさ」
なんて、会社で言おうものなら、
クワイガン 「みんなに迷惑かかるから、さっさとやっとけよな!」
とか、ガッツリといわれる。
悪いのって、僕なんですか?Windowsに責任はないんですか?
そう、ゲイツは?ゲイツ。
奴に文句を言う権利は、顧客の僕にはないわけですか?
なんて、この理不尽な気持ちを日本語で書いて送りつけてやりたいとまで思いますけれども、そんなことをしたら、愚か者の烙印を押されるのがオチ。
それほどまでに、ユーザーもやっぱり普通に受け入れちゃってる状況なのです。
つまり、マイクロソフトにあなたは思いっきり飼いならされている。
反骨精神のかけらもなくしてしまっている。
牙を抜かれた狼、尻尾を抜かれたサイヤ人、親父にぶたれたことも無いアムロ状態なのですよ。
僕もね。フリーソフトなら、ここまで言う気はないんですよ。
でも、高い金取ってるソフトのくせにそれでいいのか?って思うんですよ。
少なくとも、「お手数をおかけして、申し訳ないんですが、忘れてた部分があるので、追加インストールしてくれませんか?」
って、頼むのが普通の対応じゃないの?
なのに、アップデートをしない奴が悪いという、明らかな上から目線。
おかしい気がするんですよね。
これって、WindowsがパソコンのOS市場をほとんど独占していることの弊害の一つだと思うわけです。
要するに、やりたい放題を許している。
許さざるを得なくなっている。
ユーザーは、もうほとんど諦めている。
だから、僕はWindows7が出るという今、言いたいわけですよ。
もう少し、まともに煮詰めてからリリースしろと。
Windows7があと何年か、リリースが遅れたとしても、ユーザーは誰も困りゃしないということに、いい加減、気がつけよと。
そう、これが一番言いたいのです。
Vistaはあるし、XPもまだ現役。
その状況がマイクロソフトとして面白くないのはわかる。
収益を上げるには新製品を出すのが必須だというのも、当然でしょう。
また、パソコンの小売業界だとか、そういう皆さんは、新しいOSを口実にパソコンを売るのがお仕事ですから、そのネタ作りという意味でも、定期的に新製品が必要なのも知ってる。
でも、ユーザーという視点で見た場合、新作OSが多少遅れたくらいで、Windowsという世界から、他に移ってしまう人がそれほど多いとは思えない。
今更シェアががらりと変わるとも考えにくい。
マイクロソフトの中の人って、自分達が市場を独占してること、忘れちゃってないですか?
あなた方、ガッチリ世界中のユーザーを囲い込んじゃってるんですけどね。
だったら、その強権を振りかざして、
「ちゃんとしたOS作るまで、待っとけ!」
くらいの男らしいこと、言ってもいいと思うんですよ。
スクエニとか、SCEとか、見習ったらどうです?
ドラクエや、FFなんて、毎回、もう延期されて当たり前みたいなノリですよ。
グランツーリスモなんて、プロローグばっかりいっぱい出して、本編がいつ出るのかわからないですから。
プロローグがプロローグじゃなくなってる。
下手したら、本編はPS4まで待ちかとかありそうですからね。
でも、発売されれば、バカ売れ確実。
つまり、ユーザーは待つんですよ。
1年でも2年でも3年でも…。
文句言いながらも待つんです。
そのゲームが面白いと思えば。
だからWindowsだって同じこと。
そして、待たせたところでちゃんとしたOSを出したとき、
まともなOSがリリースされたとき、
きっとVistaで出てきたような批判は少なくなるんじゃないかと思うんですよね。
僕は。
Vistaが出たのが、ついこの間のように思えるのに、すでに次を出すというマイクロソフトの皆様。
ねえ君達、パソコン用OSの世界では、未だに圧倒的に勝ちまくってるんだから、もう少し、落ち着け。
あせる必要なんて無いじゃないか。
もう、戦う前から勝ちは見えてるんだから。
どんなOS出したって、それがWindowsである限り、きっとユーザーはついてくる。
というか、ついていかざるを得ない。
新しいのを買うか?古いのにとどまるか?の違いはあれど、Windowsから抜け出す人というのはそれほど多くは無い。
そんな状況を作ってしまってることくらい、自覚して欲しいものですよ。
だから、ゆっくり次を作れるはずなんですよね。
むしろ、そういう状況だからこそ、誰からも文句のつけようのないくらい、完璧な製品にする努力を、今度はするべきじゃないのか?
それが、市場をほとんど席巻しちゃった企業の社会的責任ってもんじゃないの?
なんて、なんだか、偉そうな僕。
これは心配だから言ってるんですよ。
だって、失敗した前例があるんですから、心配もしますって。
前例は何かって?
そう、デススターを作った帝国軍。
彼ら、圧倒的勝利を確信していた。
デススター、作った時点で、もう勝ったと思ってた。
でも、そのデススターを2回も壊されるという、馬鹿なことをしたおかげで、あの凋落振りですよ。
弱点くらい克服しとけ。
一回壊されたら、学習しろって思いますけどね。
メイン動力部に、外部からまともな隔壁も無しに通じちゃう道筋なんて作っておくなよと。
いくら図体がでかいからと言っても、そのくらい、気づけよ。
そこを学習しなかったから、帝国は沈んだわけです。
2個目のデススターなんて、1個目に比べて、かなり急いで作っちゃってますからね。
まるで、リリースをあせっている(ように見える)Windows7のごとくに…。
もしも、マイクロソフトがここで同じように失敗したとしたら…。
帝国の崩壊につながらないとも限らない。
そんな絵空事を思ったり思わなかったりする、今日のお昼休みなわけですよ。
だから、Windows7に僕が期待するもの。
それは、唯一つ。
無駄にあせって、中途半端なものを出さないこと。
具体的にいえば、そう、
「Windows7のリリースをあと2,3年延ばすこと」
これでも、マイクロソフトのこと、決して、決して、小馬鹿にしてるわけじゃないんですよ。
一応、心配して、応援してるんですけどね。
ほら、僕、シスだから。
帝国大好きだし。
色々書きましたけどね。正直なところ言いますとね。
いい加減、バージョンアップで開発現場を混乱させるのやめてくれ…。
これで、2000やXPやVistaのマシンを残したまま、新OSのマシンまでも用意して維持しないとだめになるから…。
もう、願うのは、新しもの好きで新OSが出るとすぐに飛びついちゃう困ったお客さんがいないこと。
それだけを祈りたい…。
- 16件のコメント
一般の人たちに使ってもらおうとして開発しているのならば、その辺は理解した方がいい。
プロにしか分からない苦労なんてどんな職種でも同じで、そこにあぐらをかいてる事が問題。
結局のところ、プロ意識の問題だと思う。
現実問題として、毎月のように配信されるWindowsUpdateは仕方が無いとしても、やはり腰を低くして望む姿勢見えてこないのが問題なのだと思う。
Windows 98 はともかく、XP 以降は、そんなことないよ。
「WU をしていないせいだ」って、それは会社の情報システムじゃないの?
掃除機やゴッホのたとえは、具体的にWindowsのどの機能のことを言っているんでしょうか?
3.1の頃から使ってますが、そんな詐欺な! って本気で思ったことはありませんよ。
プロ意識っても、ここのこんな話題で言われても,言われた方も困るでしょう。
ちなみに私は個人的にMacユーザーです。
新OSでの検証工数が痛いのであればステークホルダーにそれを納得させるべきです。
Win7検証工数のため、納期が遅れるあるいは人員追加によるコスト増、機能落としの検討が必要になるなどの影響と、Win7をサポートすることのメリットを天秤にかけ、意思決定層に選択をせまる。意思決定層が、新OSのサポートが何のコストも無しに得られるものだと考えているのであれば現実をつきつける。つっぱねられないのであれば契約形態を見直す。
長文の割に内容があまりにも…やはり2000/XPの長期政権は開発者のモラトリアムだったのだと痛感します。
数が多いように感じるのは販売している製品の種類に比例しているだけじゃないですか?
いろんなもの売ってますから。
別にMSを援護するわけではありませんが、ことMSになると余計なバイアスかかってしまう人が多いような気がします。
個人的にはME,IE7,Vistaはどうしようもない製品だとは思っていますが。
2000,XP,7,.NETFrameworkでは良い仕事してると思った。
あとプロ意識持ったってOSと掃除機は同列に語れませんよ。ましてやゴッホの絵なんてなにをかいわんやです。読んでて情けなくなりました。
いやー、こんなに反響があるとは。びっくりです。これもフォースのご加護のおかげですね。
まずは、ご意見、どうもありがとうございます。拝見していてすごく面白かったです。いろいろな意味で。ただ、数が多かったので、いつもみたいに個々にお返事できなくてすいません。休み時間がなくなっちゃいますので、まとめて書きます。書き漏らしてるところは、適当に妄想するか、あなたのフォースに答えを求めてください。それでOKですので。
ご意見を拝見していて、一番驚いたのは、マイクロソフトに寛大な方が多いこと。僕の認識とはかなり違ったので、こういうエントリーもたまには書いてみるもんだなと思いました。そして今度は、逆にマイクロソフト寄りのエントリーも書いてみようかなぁなんてことも思いましてね。これからも、視点を変えてグルグルといろいろな方向から見て、エントリー書いて行きたいなと思いました。
僕らがマイクロソフトの、のほほんとしたやり方を否定すると、仕事が滞ることも多々あるという現実、OSの値段からしても、あの程度の性能で満足すべきと思ってる技術者の方が多い状況でもあるようで、やっぱり、この業界にいると、僕も含めて、いつの間にやら飼いならされちゃうのでしょうね。「こんなもんで仕方が無いんだ!もう俺はこれ以上の高みは目指せないんだよ…」と。魂が諸手を挙げて降伏しちゃってる。まあ、僕もこんなエントリー書いてますけどね。普段は文句も言わずに、ライトセーバーと同じくらい普通に使ってますしね、Windows。なので僕も皆さんと同類じゃないとは、口が裂けても言えない。というか、仲間に入れて。
ただ、僕は、技術者やヘビーユーザーじゃない、普通のお客さんと話することも多いんですけれども、そういうところでの、ごく一般のユーザーさんの困惑具合なんかを見るにつけ、「これじゃダメだろう」っていうのもよく思うんですよ。例えば、自動アップデートにしていて、Windowsが色々ときいてくるけどよくわらかず、マイクロソフトの言うことだからいいだろうって思って、全部、「うんうん」っていつものようにクリックしてたら、いきなりブラウザがタブブラウザに変わってたとかね…。SP2を入れろって言うからいれてみたら、今まで使ってたアプリがいきなり動かなくなったとかね…。
僕らは多分、それでも対処出来るんですけど、そういう人たちにとっては、目の前が真っ暗になるくらいのパニックなんですよ。特にお仕事マシンでそれをやられた日には、本来の業務が確実に滞る。
そういうWindowsUpdateの巻き起こす悲劇や喜劇を見てるから、発売を2,3年待てよって書いたわけです。出来上がったと思っても売らずに、マイクロソフトの中とその周辺とか、志願した人柱の皆さんだけで使って、ちゃんとバグ出しして、もう少し煮詰めろよってね。いつものWindowsの場合、2,3年といえば、SP2とか、SP3くらいが出てて、ブラウザもバージョンアップしてて、動作もそれなりに安定してはじめて…っていう、ほど良い湯加減の時期じゃないですか? で、その状態でパッケージにしてはじめて売り出せば良いんじゃないのか?って普通に思うんですけどね。もちろん、それで不具合が全て無くなるなんてことは、いくらおめでたい僕でも思ってない。でも、後からの追加が少なければ少ないほど、安定して動くであろうことは予測できるわけですから。
このあたりは、多少トラぶっても対処できちゃう僕らIT業界の中の人と、とにかく素のままで普通に使いたい、とにかく何も変わることなく、とにかく安定して使いたいだけの外の人とのOSへの想いや、問題が出てきたときの対処能力のギャップがあるってことなのでしょう。だから、こういう議論になるのだろうなぁと。でも、ユーザーって、外の人のほうが多い気がするし、一般向けである以上、そっちに合わせるのが普通だと僕は思うんですけどね。
さて、Windows7どんな風になって出てくるのか、楽しみですね。
言ってることが素人丸出しな感じがするので、それに対して「何言ってんの?」みたいな。
頑張ってくださいね。
毎月、いくつかのセキュリティ バグ レポートが送られてきます。
リーダーがひとつひとつチェックして、適用しなければならないか、判断しています。(削っている機能があるので、削ったものか、削っていないものかを判断)
エンドユーザー様の OS を Linux にした場合、その判断やカーネルの再構築を、エンドユーザー様にしていただくことになると思います。それでも Windows がいい加減な OS だとおっしゃる?
Oracle の場合、契約していないと、バグレポートや修正プログラムを入手できない場合があります。入手するためには、最初に購入してから毎年更新契約をしておかなければならず、前年度契約を更新していなければ、前年度にさかのぼって費用が発生します(少なくとも、9iまではこうだった)。ご存知の上で、マイクロソフトだけを非難なさっていますか?
> Windowsが色々ときいてくるけどよくわらかず、マイクロソフトの言うことだからいいだろうって思って、全部、「うんうん」っていつものようにクリックしてたら
そもそも、よく分からずにクリックするのが間違いでしょ。それは、マイクロソフトの責任ではありませんよ。
> マイクロソフトの中とその周辺とか、志願した人柱の皆さんだけで使って、ちゃんとバグ出しして、もう少し煮詰めろよってね。
あなたが、Connect に登録して、評価を行い、少なくともあなたが開発した製品については、あなたがチェックするべきではないですか?
Vista から、SP も Connect でベータ版が配布されています。今のうちに、是非登録されることを勧めます。
http://connect.microsoft.com/
そうだったんですか! 玄人の皆さんが、あきれてたんですね。
全然気がつかなかったですよ。でも、それならOKです。
基本的に、他のブロガーさん達と同じような、技術的に突っ込んだトピックを取り上げる気もそれほどないですし、解説するにしても、誰でもイメージできるように、出来る限り単純化したり、別のことに例えたりして書くつもりでしたから。こういう技術系サイトのセオリーとは違う事が書きたくて、このブログをはじめた部分もありますので。当初の僕の予定通り、ちゃんと書けてるみたいですね。安心しました。
ありがとうございます。
>#11さん
あ…。
そう言われればそうかもですね。あはは…。
じゃあ、次のエントリーはこれで(笑)
>#12さん
うーん、上でコメントしたことを繰り返すことになりそうなので、どう書こうか迷いますが…。とりあえず、上のコメントが僕の言いたいことの大部分です。
で、普通のユーザーさんの場合、Windowsが言ってくること、特に”○○すべきです”なんて文言が入ってる事柄に、”いいえ”とか、”キャンセル”という選択肢は無いんですよ、基本的に。たとえそれが良くわからないことであっても。なぜかというと、WindowsUpdateが出たら、とにかくすぐにそれを実行しろ!と、社内でお達しが出ちゃってたりしてますから。そういう現場、行ったこと無いのかもしれませんが、行けばわかると思いますよ。ものすご~く得意げにクリッククリックしちゃってましてね。ガッテンボタンのごとくにやる気満々で、”はい”を押しまくってますから。
それから具体的な製品のチェックの話とか、ありがとうございます。参考にさせていただきますね。でも、このエントリーを読んでいただければ判ると思いますが、具体的に僕が何かをしたいとか、そういう趣旨のエントリーじゃないんですよね…。それはわかっていただけると思って書いてるんですけど、わかりにくいですかね?
組み込みでLinuxを使ってるような#12さんとか、他のコメントくださった皆さんの多くもそうなんですが、OS(というかアプリ)をただ普通に使いたいだけの現場での感覚っていうのがわからないのではないかと思えてきました。僕も仕事でそういう現場に行かなければ多分気づかなかったことなんで、皆さんの言いたいこと、わからないわけじゃないんですよ。でも、コメントをこれだけいただくと、もしかして、ごく普通のユーザーの感覚ってホントに作り手の側には理解されてないのだろうか?なんてことも思い始めていたところです。この業界のことが少し心配になってきました。使い手と作り手の意識が離れていくと多分良いこと無いですから…。
> で、普通のユーザーさんの場合、Windowsが言ってくること、特に”○○すべきです”なんて文言が入ってる事柄に、”いいえ”とか、”キャンセル”という選択肢は無いんですよ、基本的に。なぜかというと、WindowsUpdateが出たら、とにかくすぐにそれを実行しろ!と、社内でお達しが出ちゃってたりしてますから。
これは、いくつかの事柄を混同してしまっているのではないでしょうか。
1.Windows が、ユーザーに対してメッセージを表示する。
2.会社から、「○○するべきです」という通達が出る。
3.会社からのお達しには、「いいえ/キャンセル」を選択する余地はない。
このうち2,3は完全にお客様サイドの話で、マイクロソフトは関係ないですよね?また、会社の Vista には、WSUS で制限されているので SP2 があたっていませんが、インストールを促すメッセージは次の通りです。
「コンピュータのセキュリティとパフォーマンスを向上させるために、常に最新の更新プログラムをインストールしてください。」
何処にも「新しいWindowsUpdateが出たので、それをちゃんとインストールしてください」(本文より)、「サービスパックをインストールするべきです」、あるいは should や must に相当するような強い調子はありません。「WindowsUpdate が更新されたら、とにかくすぐに実行しろ!」というお達しと、Windows が表示するメッセージを混同してしまっています。ただし、#5 に書いたように、Windows98 の頃は、かなり強い調子でユーザーを非難するメッセージとなっていました。
すなわち、返答も含めて本文は、Windows が出すメッセージと、Windows を使用する側が出すメッセージを混同してしまっています。これらは混同すべきものではないと思いますが、いかがでしょうか。
次に、会社が Windows Server Update Services を導入していないという問題があります。これは、情報システム部門が吸収するべき問題です。
様々な環境を用意してテストするという卿の主張もわからないではないですが、あらゆる環境を用意することなど出来ません。しかし、例えばデジタルアドバンテージという会社では、数十台のサーバーを用意して、独自にホットフィックスの互換性を調べ、情報を提供していました(2009年2月で終了)。終了してしまいましたが、こういうサービスがないか聞き耳を立てるのも、情報システム部門の仕事だと思います。
エンドユーザーの前に、エンドユーザーのシステム保守部隊が仕事をすべき、と思うのですが、いかがでしょうか。システム保守部隊がない場合。それはそれで、別の問題です。どの様な状態であるべきか、どの様なソフトウェアを許可するか、PC をどの様に使用するか、資産をどの様に管理するか、取り決める部門がないというのは、会社として問題だと思います。
さらに、ホームユース ユーザーのために、我々 MS-MVP が活動をしています。逆だ。活動によって、MS-MVP として表彰されています。
※ Windows Server Update Services
http://technet.microsoft.com/ja-jp/wsus/default.aspx
最後に、エンド ユーザー ライセンス アグリーメント(使用許諾書)を、よく読みましょう。そこには、「現状(提供された状態)のまま使用することを許可する」と書かれています。“買った”のは“使用する権利”で、絵や掃除機にたとえられる“物(object)”ではありません。
エントリーと、2回のコメントで僕の意図は全て書いたつもりですので、正直、これ以上、あまり書くことはないんですよ。お昼休みも短いですし、フォースも残り少ないですし、Windows7の一般発売も近いので今度はマイクロソフトを応援するエントリーなんかも思いついちゃって、そっちも書いたりしてますし…。今回いただいたコメントも、参考にさせていただくことは多々ありましたので、とてもありがたく拝見いたしましたが、すいませんけれども、お返事は簡単にさせていただきます。
多分、僕と#14さんの決定的な分かれ道っていうのは、話題にしているユーザー層やその人たちの使い方やWindowsに対する認識、そのあたりへの理解度というか、肩入れの大きさの違いなんでしょうね。一応それを説明してきたつもりなんですが、エントリーとコメント2回でそれが伝わらないとすれば、仕方がないのかもしれないなぁと思い始めています。技術者として使用許諾の細部までしっかり読み込まれて、かなり緻密に使い込まれている方にしてみると、稚拙な話題に思えるのは仕方がないのかなぁと。なので、もしも、#14さんに機会があれば、ライトユーザーがWindowをどんな風に思って使ってるのか?どういう意識で買ってくるのか?IT業界とは関係ない、ごく普通の仕事にどうやって活用してるのか?というのを見てから、もしよければこのエントリーをもう一度読んでやってくださいませんか?
そういう人たちの多くは、自腹(もしくは会社のお金)で買ってきたパソコンに入っているものは、Windowsも含めて、全て”自分(会社)の物”だと思ってると思いますし、会社に情報システム部門だとか保守部門なんて置けないから、結局自分のパソコンは自分で管理するしかないっていう会社も多いですし、WindowsUpdateというシステムがある限り、それを信じて実行するしかないという判断しか下せない、IT業界とは別の、ただパソコンを使いたいだけの個人や会社なんて山ほどあるわけですよ。そういう人たちには、WindowsUpdateのメッセージは、どんなに柔らかい内容で書かれていても、強制力が発生しちゃうんですよ。「これをやらなかったら、もしかして、このパソコンはウィルスにのっとられるのか?情報流出させちゃうんじゃないのか?」なんて、妙な危機感、持っちゃってますから。だから、もっと煮詰めてから発売すれば、あとからのUpdateが少なくできるし、そうすれば互換性問題も少なく出来るし、よりユーザーに優しいでしょ?って話なんですけどね。このOSのターゲットが、#14さんみたいな皆さんだったら、こんなこと言わないですけどね。みんながそれだけちゃんと使えてるわけじゃないんですよね。トラブルに見舞われることが多いライトユーザーが多分、このOSを使ってる多数派なんですよね…。それを含め、書いてるつもりでした。
>#15さん
なんか、上から目線なところでもありましたかね? 僕が誤認しているとか、勉強不足なところのご指摘は素直に受けてるつもりですが、意見として相容れないところがあるのは良くあることですし、それはそれでいいと思っています。そういう意味で、僕としては特に問題のあるやり取りだったとは思ってないので、コメントで勝ち負けを考えたことはないですけれども…。うーん、なんかありましたかね?
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なんか、この人って、開発経験はないのかな?
なら、わからなくもないんだけど、,,。
2,3年かかければほんとに不具合を無くすことができると思っているのだとしたら、ほんとにおめでたくて、うらやましいです。いや、ほんとに。