ベイダー卿

IT業界の人の名刺を考える

2009-07-23 13:37:52

 
コーホー、コーホー、こんにちは、マスクがサングラス仕様なので、日食も直視出来ちゃう、ベイダー卿です。

 
 

僕も一応、会社に行くと、肩書きなんてものがあるわけですけれどもね。

それが、名刺にしっかりと印刷してある。

いくら、電子メールが普及しても、携帯の赤外線通信で連絡先の交換が出来ても、プロフィールをネットにアップできたとしても、

紙の名刺がなくなるのは、まだまだ先のようでしてね。

それに、会社に入って配属されて、初めて自分の名刺が出来てきたとき。

すごく嬉しかったわけですよ。

なんだか、一人前のジェダイになった気がして。

感動の嵐。

名刺って言うのは、まあ、そういう儀礼的というか、責任感を促すというか、そういう側面ももっているものかとも思うわけですね。

でも、そんな感動も、そのうち、薄れてきましてね。

いろいろな人に渡してるうちに、なんだか慣れてくる。

だんだんと、渡すのがただのルーチンワークになってくる。

そうなると、別のところに目が行くようになるのですよ。

自分の名刺を見るたびに思うようになるんです。

「なんじゃこりゃぁ!」って。

なんか、意味不明な気がするんですよね。

僕の名刺。

 

僕も、色々な方とお会いして、そのたびに名刺を交換させていただいてます。

世に言うところのIT業界の方々とは特にたくさん。

で、いつも思うんですけど、この業界の肩書きほど、あてにならないものってないなと。

はっきり言って、名刺をいただいても、その肩書きを見ただけでは、何してるのかわからない人と結構頻繁にぶつかる。

他の業界に特別詳しいわけじゃないですけどね。

こんなにいろんな肩書きが出てくる業界も珍しいんじゃないかと勝手に思うんですよ。

肩書きが多いということは、それぞれの部署や役職につけたられた名前が各社でバラバラということなわけです。

またもっと広く、職業名としても、勝手に名乗っちゃってたりする人の多いこと多いこと…。

名乗ったもん勝ち状態なんですよね。

とりあえず、プログラマーだけに絞ってみても、

”ソフトウェア開発部”くらいまでだとわかりやすいんですけど…。

実際はプログラマーでも、そうじゃない人に結構出くわす。

もうね。

ソフトの開発工程を、仕様検討から、借り組みやら、本組みやら、結合やら、デバックやら、テストやら、運用やら…、

やたらと細かく分けて、それぞれ全部になんだかそれっぽい部署名をつけて、さらにそれに役職らしきものを付加してあったりする。

でも、ソフトウェアの開発段階を分けてあるだけならまだましなほう。

具体的に書くと、傷つく人が出そうというか、僕が傷つくのでやめますけど、全然違う名前ついてる人とか居て、もう、カオスのごとき状況ですよ。

それ、全部”ソフト開発所属”でいいからさ。

もう、まとめちゃって。

お願い。

せめて、そんなに分けるとか、変な名前つけるなら、社内だけにとどめてくれませんか?

社外の人に渡す名刺にそんなこと書かれても困るから。

しかも、その役職もね。

偉い人は偉そうに書いてくださいよ。

”チーフなんとか”だとか、”なんとか担当マネージャー”だとか、etc…。

とにかく、チーフとか、マネージャーが居過ぎ。

マネージャーって、そんなにいっぱい必要なんですか?

僕の心のマネージャーって、南ちゃんだけなんですけど…。

男なのに、マネージャーなんて、ありえないんですけど…。

そんな僕の心の叫びは、この世の中に通用しないんですか?

それに。

さらに偉くなると、CEOとか、COOとか、変な略語が流行ってしまって、もう嫌。

COOなんて、そんな名前の飲み物もありそうですしね。

この調子で行くと、そのうち、MI6とか、KGBとか、CIAとか、CTUとか、いっぱい出てきそうな勢いですよ。

CTUなんて役職の上司が居たら大変ですからね。

朝、部屋に入ってくるなり、いきなり皆に銃を突きつけて、

ジャック 「手を頭の後ろに組んで床に伏せろ!早くしろ! おまえも、そこのお前もだ!!」

とか、毎朝の挨拶になっちゃったら、もう、怖くて会社行けなくなりますので。

日本なんですから。

ここは日本ですから。

海の向こうのことなんて、知らん振りでいいんです。

社長とか、重役とか、部長とか、課長とか、係長とか、平社員とか、そういう昔馴染みの肩書きでいいから。

変な横文字の名前、つけなくていいから。

 

なんて、文句言ってますけどね。

僕、その典型。

偉くないけど、見事に横文字入っちゃってる。

なんか、偉そうに見えちゃってる。

つまり、僕は自分の名刺を出すのがなんか嫌なわけですよ。

特に、IT業界以外の人に出すのは、申し訳ないと思うくらい。僕の仕事の内容が確実に伝わってない。

しかも、それっぽい役職が書いてますけど、権限もお金も休日もないのに、責任と作業量と心の闇だけがたくさんあったりしますしね。

しかも、同じ役職なのに、その逆の人もいたりして、なんでこんなに違うんだ!って、日食の太陽に向かって涙しちゃう日々ですよ。

つまり、肩書きが、その人のお仕事をあらわしてないというか、あらわしているのかもしれないけれども、それが他からわからない。

下手すると、社内からもわからないポジションにいる人、見かけちゃったりするわけでしてね。

名刺だけ見たら、彼はいったい、何してるんだ?って人、社内にも結構いますから困るんですよ。

だから、一番いいと思うのは、その人に会って「何してるの?」なんて聞いたりしないで、

「年収いくら?」

って聞いて、自分の年収と比べてみると、大抵どのくらいのポジションの人かわかる。

これが手っ取り早いんじゃないか?と思ったりしないでもないんですけれども、

そんなことをいきなり聞けるほどフォースの大きくないベイダー卿なのです。

だから、そのあたりのことは触れずに仕事の話だけしておきましょうというのが、僕の基本的スタンス。

IT業界の中、社内でさえ、この体たらくですからね。

外の人からすると多分、僕らって、不可解度、200%増ですよ。

名刺出しても、

「??事業部??開発室??チーム??マネージャー」

とか書いてある。

??の部分、全部、意味が伝わってなかったりする。

こんなの見せられたって、何の仕事してる人なのか、わかるわけがないですから。

だからきっと、パソコンを前にして、怪しい何かを作ってる人ってことしか伝わってない。

というかむしろ、こんなわけのわからない肩書きが、そういうイメージを助長しちゃってる気がする。

しかも、悪くすると、「ホリエモンの仲間?」とか、例の事件のときなんかは言われたことがありますからね。

まあ、口の悪い友人からですけれども…。

それくらい、わけわからないわけですよ。

ホント、八百屋さんとか、魚屋さんとか、もっとわかりやすい商売の皆さんって、いいなぁとこういうときに思います。

あなたも、自分の名刺を出して、そこに書いてある肩書きを読んでみてください。

それ、普通の人に見せて、わかってもらえるって、胸張っていえます?

自信あります?

少なくとも、僕は無理。

何度か転職などもしていたりするので、新しい名刺が出来ると、実家に帰ったときには、一応、親に渡すんですけれどもね。

僕の仕事、わかってもらえた試しがない。

シミ 「なにやる仕事?またコンピュータ?」

僕 「うん。それ以外ないし…」

シミ 「これって、偉いの?」

僕 「偉そうで偉くない微妙なポジション」

シミ 「お前、いつもそうじゃない?」

僕 「まあね…」

シミ 「はぁ。私にはわからない」

僕 「だよね。俺もわからないからいいよ…」

と、こんな切ない親子会話を交わす。

だから、もう少し、短くしたいんですよね。

この肩書きを。

せめて、何をするお仕事なのか?ということくらいは一目でわかるように、

第1宇宙艦隊所属だとか、特車2課所属だとか、黒い三連星だとか、そのくらいが誰にでもわかる限度だと思いますけどね。

JIS規格で決めろとまでは言わないですけれども、

せめて、「こんな仕事をする人は、こんな部署名がいいんじゃないの?」っていう、業界内の統一基準かなんかを作ってもらって、それをみんなで守って欲しい気もするわけですよ。

あぁ…。

でも、無理か…。

ITに関わる皆さんって、絶対にスタンダードになんて従わない人たちの集まりみたいな気がしますからね。

W3Cがいくら叫んでも、ブラウザごとに表示の違うサイトは山ほど出てきますし、

なによりも、古き良きIE万歳なサイトも未だに多数存在中。

大体、ブラウザからして、標準化される気配などなく、それぞれが独自に突っ走っちゃってるわけですから、

そんな人たちに肩書きの標準化なんて、お金にならないようなことを求めても無駄なわけですね。

というか、僕もこのゴチャゴチャ感がまた楽しい気もしてますしね。

だからね。

もう、こうなったら、どうせ肩書きなんて、わけわからないんだし、名刺見せたって本気で見てくれる人も居ないんだろうし、勝手なこと書いてもわからないんじゃないのか?

なんてことに、思い至ってしまったわけですよ。

そして、イタズラ心が芽生えちゃったりもするわけですよ。

だから、自分の名刺を出しましてね、今までの肩書きの上からホワイトで消しましてね。

例えば、

”夢の天才ジェダイ”

とか、コッソリ僕の願望なんか書いといたら、怒られますかね?

他の会社の人と挨拶したって、会社名と名前くらいは見られたとしても、肩書きなんて、きっと見てないと思うんですよね。

だから、そこで遊んでみるっていうのはどうかと。

”愛の一本釣りプログラマー”

だとか、書いちゃう。

ダメですか?

ちゃんと名刺を見た人だけが、僕の真の姿を知るという、この名刺。

”恋はSE”

とか、もう肩書きとは言えないようなことでもいいんじゃないか?なんて思うわけです。

お互いにこの業界の人なら、お互いに肩書き欄に意味のわからないことが書いてある確率が高いことは、知ってるはず。

だから、見ない確率のほうが高いと思われるわけです。

だったら、何を書いてもいいって思いません?

思いますよね?

だから、さらに発展させて、

ちょっと気になる女性と名刺交換するときには、

”今夜、ロマンスでもいかがですか?”

とか、肩書きのところに書いてもいいんじゃないかと。

そのくらい、やっても許されるんじゃないか?

どうせ誰も気にしてないなら、肩書きを開放しようぜ!

肩書き欄を、落書き欄にしちまおう!というのが、今日の僕の主張です。

だから、女性へのお誘いも、愛の告白でさえも名刺に書くべきなんですよ。

名刺っていうのは、もともと誰かに渡すために存在するものですから。

これなら、ラブレターと違って、渡すときの抵抗感が少なくて済みます。

相手も、名刺なら普通に受け取ってくれる。

突っ返されることも、着信拒否されることも、まずないですから。

ラブレターよりも、受け取ってもらえる確率、かなり高いわけですよ。

部署名や役職がわけわからないという、この業界の現状を逆手にとって、プログラマーのための新しい告白の仕方として、名刺による告白を推奨したい。

むしろ、この業界の男率の高さとか、付き合ってる率の低さとか、そういうのを見越して、肩書き欄をわざとわけわからなくしてるんじゃないのか?

とすら、思います。

この業界の先人達は、きっとすごく優しいんですよ。

「名刺の肩書き欄を有効に使いなさい」と無言で言ってくれている。

ということに、今日、気がついたんですよね。

「ありがとう、今までのみんな」

感謝で涙が出てきます。

 

なかなか、女性と会う機会もない。

会っても、話しかけるのも難しいという、そんな、行動力も勇気もない、そこのあなた。

あなたの内ポケットで眠る名刺が、そんな悩みを全て解決してくれるのです。

早速、新しい名刺の印刷を頼みましょう。

そこから愛が芽生えるかも知れないじゃないですか?

恋が始まるかもしれないじゃないですか?

そのために、今すぐ、肩書き欄に愛を込めて、名刺を刷りなおすのです!

そして、配りまくるのです!

まだ見ぬ愛のために!!

 
…。
 

まあ、とにかく、IT業界の皆さん、肩書きはわかりやすくしていきませんか?

それが嫌なら、せめて面白く。

笑える肩書きで勝負するのも、清く正しい漢(おとこ)の道だと思うのですよ。

ああ、名刺に”ジェダイの騎士”って書きたいなぁ…。

きっと、怒られるんだろうなぁ。あきれられるんだろうなぁ…。

はぁ…。

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
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